真黒い

全て 形容詞
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  • 彼は室のすみ卓子テーブルの上に、手のついた真黒い四角な箱を発見したのだ。 海野十三『蠅』より引用
  • 候補生は真黒く凍った両手で、私のひげだらけの両頬をソッと抱え上げた。 夢野久作『戦場』より引用
  • 抱きあげるつもりで頭に手をやると、その頭から真黒い水がこぼれた。 松本清張『虚線の下絵』より引用
  • その時に誰かわからない真黒い影が、突然に平炉の蔭から飛出して来た。 夢野久作『オンチ』より引用
  • 左の手の甲に真黒く血が固まり附いているのはどこを怪我したのであろう。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • 私は驚いてその膝を見ると真黒く焼けて火の粉が蛍の如く光っていた。 小出楢重『めでたき風景』より引用
  • この真黒い精髄しんは、誰にも見られずにすむのだから、どこへでも行ける。 ウルフ/中村佐喜子訳『燈台へ』より引用
  • だ一人で湖のふちへ来て、真黒く濁った水の底深く沈んでしまいました。 夢野久作『ルルとミミ』より引用
  • 夜の闇の中で、雨も真黒い糸となつて落ちて来るやうに思はれる。 吉江喬松『五月雨』より引用
  • 真黒い眉が険悪な眼の上でひそめられ、薄い唇は不気嫌につりあげられた。 R・E・ハワード『風雲児コナン』より引用
  • 雑木林が意外に真黒いかたまりになって、野面のづらの上にもり上がっていた。 松本清張『球形の荒野 新装版(上)』より引用
  • 暗いが、星空の下に真黒い海がひろがり、騒音と潮風を送ってきていた。 松本清張『無宿人別帳』より引用
  • 房一はあの日に焼けた真黒い膝小僧までがはつきり見えたやうな気がした。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • 何年かおもてがえをしたことのない、真黒くなって処どころに穴のあいた畳のことを考えてみた。 田中貢太郎『藤の瓔珞』より引用
  • 真黒い髪が多過ぎ長過ぎるのを、持て余しているというように見える。 森鴎外『青年』より引用
  • 街衢の灯は乏しく、あちこちに焼け残りのビルが真黒くつっ立っていた。 豊島与志雄『朝やけ』より引用
  • 本当の気品といふものは、真黒いどつしりした大きい岩に白菊一輪だ。 太宰治『津軽』より引用
  • 真黒いものが潮鳴りのやうな音をたてて私にうちかかつて来た。 北条民雄『発病』より引用
  • 真黒い顎ひげの顎の先の部分に、二房だけ真白いところがある。 ニーヴン&パーネル『悪魔のハンマー〔上〕』より引用
  • 別にその夜更けて、月見寺の裏庭から動き出した真黒い人影があります。 中里介山『大菩薩峠』より引用
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