真白に雪

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  • 湾から西に見える山は単冠山で、単冠山はすそまで真白に雪をかぶっていた。 阿川弘之『山本五十六』より引用
  • それと一所に、何も見えなくなる程真白に雪がふり出しました。 夢野久作『先生の眼玉に』より引用
  • 寒い朝そこらにたたずんでいますと、北国から来た列車の屋根が真白に雪をかぶっています。 小金井喜美子『鴎外の思い出』より引用
  • 十間も行くと雪が二、三尺も積っているのに驚いたが、更に進むともう何処も真白に雪に埋れて、地面の露れている所などは少しもない。 木暮理太郎『釜沢行』より引用
  • 彼女の想像したとおりの、片側だけ真白に雪のふきつけた列車が彼女の前に横づけになったとき、菜穂子は眼に見ることの出来ない大きな力にでも押し上げられるようにして、その階段へ足をかけた。 堀辰雄『菜穂子』より引用
  • 城下のいらかの先には、不来方こずかたの名城と謳われた御城があり、その向こうには真白に雪を冠った岩手山がそびえておりました。 浅田次郎『壬生義士伝 上』より引用
  • 自動車がくねくね電光型に曲折しながら山をのぼるにつれて、野山が闇の空を明るくするほど真白に雪に覆われているのがわかって来た。 太宰治『姥捨』より引用
  • 彼は人見と園とにつき添われて、白官舎から、真白に雪の降りつもった往来へとよろけでた。 有島武郎『星座』より引用
  • はるか南東の方角、いましもきらめく太陽は水平線をはなれ、その水平の光線は北極海の洋上に巨大な銀色の帯をはなち、真白に雪をかぶった船団を、それより濃いかなたの海と空にうかびあがらせた。 マクリーン『女王陛下のユリシーズ号』より引用
  • 真先に大高源五と間十次郎、つづいて吉田沢右衛門、次が岡島八十右衛門、真白に雪の積った塀の上にからすのとまったように立つ間もなく、ひらりひらりと邸内におり立った。 海音寺潮五郎『赤穂義士』より引用