真白になる

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  • 見渡す大空が先ず雪に埋められたように何所どこから何所まで真白になった。 有島武郎『カインの末裔』より引用
  • だのに、今私が抱いている手紙の表面にはそれらの字が消えて真白になっているのだ。 松永延造『職工と微笑』より引用
  • 彼女はふとその上り列車も片側だけ雪で真白になっているだろうかしらと想像した。 堀辰雄『菜穂子』より引用
  • かなり長患いらしく、髪も真白になって、ずいぶん老けた感じではある。 赤川次郎『殺意はさりげなく』より引用
  • でも、靖江叔母さん、あの髪が真白になったとき、びっくりしたからな。 赤川次郎『怪談人恋坂』より引用
  • 綿をひきちぎったような大雪が粉々ふんぷんと降って世界が真白になって見えた。 田中貢太郎『虎媛』より引用
  • 白いスーツの男は、服はもともと白だが、頭まで真白になっていた。 赤川次郎『くちづけ 下』より引用
  • もともと血の気のなかった唇が、まわりの産着のように真白になった。 シムノン/矢野浩三郎訳『メグレとベンチの男』より引用
  • まだそれほどの年ではないのに、この二三年の間に、員経は髪もひげも真白になっていた。 海音寺潮五郎『平将門 下巻』より引用
  • 文四郎は目の前が真白になったような気がした。 藤沢周平『蝉しぐれ』より引用
  • 拙者の頭髪が、斯様に真白になったのは、その時の恐怖のゆえでござる。 柴田錬三郎『嗚呼 江戸城(中)』より引用
  • すると母親も、髪の毛は真白になっているが確かにウルリッヒだと確認した。 モーパッサン/杉捷夫訳『シモンのパパ』より引用
  • そして、いま私は、真白になった冬のセントラル・パークを歩いています。 黒柳徹子『チャックより愛をこめて』より引用
  • 髪の真白になった、小さいその姿を見た時、小次郎の母であることがすぐわかった。 海音寺潮五郎『平将門 上巻』より引用
  • やがて七十歳になり、髪もひげも鶴の羽のように真白になったが、まだ身体は元気だった。 駒田信二『中国怪奇物語〈神仙編〉』より引用
  • 普段はあまり緊張することのない私だが、この時は頭が真白になり、しばらく言葉が出てこなかった。 林真理子『美女入門 PART3』より引用
  • 或る朝、起きてキャンプを出てみると、外は真白になっていた。 海野十三『最小人間の怪』より引用
  • 村に帰ってきたとき、男の髪は真白になっていた。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 私の服もシャツも、穿いている靴も、汗と塵埃ほこりにまみれて真白になっている。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • 言いかけたなり、奴の顔は紙のごとく真白になった。 浅田次郎『壬生義士伝 下』より引用