真白な顔

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  • 薄色の肩掛の胸にコートの両袖を合して、真白な顔をつき出していた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • 和久は自分の趣向のとおりに真白な顔になり、そして今度は真赤になった。 泡坂妻夫『11枚のトランプ』より引用
  • それはあざけるような眼をした少佐夫人の真白な顔だった。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 茶の間の時計の真白な顔がさかさまに見へ、時計は人間でないから仕合せだと思ふほど切ないものであつた。 牧野信一『浪曼的月評』より引用
  • その真白な顔に土井の見おぼえはなかった。 松本清張『迷走地図(下)』より引用
  • すると、すぐ後から真白な顔があらわれた。 夏目漱石『永日小品』より引用
  • 真白な顔が、揃ってこっちを向いたと思うと。 泉鏡花『伯爵の釵』より引用
  • そのとたんに血のいろを失った真白な顔とその肩をわなわなとふるわせて、急に、そこから逃げ去ろうとするもののように、眼は足もとを見まわした。 吉川英治『黒田如水』より引用
  • 真白な顔が、銀色のひげと髪の毛の大きな波に埋もれているところは、永遠の父なる神か、オウィディウスが歌った河の神のような風貌をあたえていた。 モーパッサン/榊原晃三訳『モーパッサン怪奇傑作集』より引用
  • すらりとした白衣の女人が、血の気のない真白な顔をして、室の前の廊下を、滑るように、行きつ戻りつしている。 豊島与志雄『怪異に嫌わる』より引用
  • 真白な顔が、そろつて此方こっちを向いたと思ふと。 泉鏡花『伯爵の釵』より引用
  • その窓にずらりと、真白な顔が並ぶこともある。 豊島与志雄『春』より引用
  • あわてて、真白な顔で、神保とマネージャーを見送りました。 小林信彦『怪物がめざめる夜』より引用
  • 額に勝気らしい嶮があり、口もとに大まかな愛嬌があって、すずしい小さな眼をした、大柄な顔立だったが、その真白な顔が電燈の光を斜に受けて、何かじっと考えこんでいるらしいのを見ると、良一は気懸りになった。 豊島与志雄『椎の木』より引用