真白な雪

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  • 右手には不来方こずかたのお城と城下のいらかが真白な雪に埋もれておりました。 浅田次郎『壬生義士伝 下』より引用
  • 無精ひげの伸びた彼の顔は、真白な雪を背景に象牙色をしていた。 イネス/大門一男訳『蒼い氷壁』より引用
  • 真白な雪の上に顔を出した笹の葉ずれの音がさらさらと耳に入る。 板倉勝宣『五色温泉スキー日記』より引用
  • その山嶺を仰ぎ見ますと、真白な雪が、身ぶるいしているのを認めました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 歌人の歌の言葉は、真白な雪の降った富士の山のような美しい姿をしているのです。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • 真白な雪の野原、いや、少し薄ずみ色の雪の原に、大きな大きな字を見たのだ。 坪田譲治『新編 坪田譲治童話集』より引用
  • 汽車の窓には重り合った真白な雪の山と深い谷間を流れる墨画のような谷川が見えて行く。 板倉勝宣『五色温泉スキー日記』より引用
  • 真白な雪のような肌のそこかしこに血が溶んでいる。 高千穂遙『ダーティペアシリーズ02 ダーティペアの大逆転』より引用
  • 佐助さんのつよい意志に導かれて、私は真白な雪闇から、新たな人生を歩み出したのですよ。 浅田次郎『壬生義士伝 下』より引用
  • お前さんは真白な雪じゃ。 浅田次郎『壬生義士伝 下』より引用
  • 小さな灌木の間を縫って行くと右手の遙か下の谷に新五色の温泉宿が平面的に見えて、その前に建物の陰か水か、真白な雪の上に薄黒く見えている。 板倉勝宣『五色温泉スキー日記』より引用
  • 昨夜のうちに、真白な雪がどっさり降ったのです。 新美南吉『手袋を買いに』より引用
  • 私はガラス窓をこづいて外面に降り積んだ雪を落しながら、吹きたまった真白な雪の中をこいで行く君を見送った。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • 私はガラス戸をこづいて、外面に降り積んだ雪を落としながら、吹き溜まった真白な雪の中をこいで行く君を見送った。 有島武郎『生まれ出づる悩み』より引用
  • 河はまだ凍結していず、その鉛色した波は、真白な雪に蔽われた単調な両岸に挟まれて、暗澹として黝んでいた。 プーシキン/中村白葉訳『大尉の娘』より引用
  • その頂上てうじやうにはふるむかしから、大理石だいりせきのやうにかたくて真白ましろゆきこほりついてゐて、かべのやうにそゝりつ、そこまで、まだ誰一人攀だれひとりよのぼつたものがない。 逸見猶吉『火を喰つた鴉』より引用
  • 黒板は一面真白まっしろな雪に変りました。 泉鏡花『雪霊続記』より引用
  • そこから広い海を見渡すと、北方にはくっきりと大空の境界線が眺められ、足もとには真白な雪の平原がまばゆく横たわっていた。 ヴェルヌ/村上啓夫訳『海底二万リーグ(下)』より引用
  • 信濃鉄道にゆられながら、重いリュックサックを背負ったまま腰をかけて、顎の下にアルペンストックをかって、反対側の窓の中に刻々に移って行く真白な雪の山々を眺めていると、雪の山の不可抗な吸引力は、ジットしていられないほど強くなった。 板倉勝宣『春の上河内へ』より引用
  • そして周囲百尺の真白な雪花石膏の泉水が、この広間のまん中に見えましたが、それはおよそ最も昂奮した頭脳が夢みることのできるあらゆる宝石類と金貨を、満々と湛えておりました。 佐藤正彰訳『千一夜物語 08』より引用
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