真白い

全て 形容詞
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  • 曇った空とその砂塵の中で真白い一枚の布は何かを感じているように動く。 宮本百合子『街』より引用
  • 祖母は下顎をはげしくふるわせ、二度も三度も真白い歯を打ち鳴らした。 太宰治『玩具』より引用
  • なお疑いながら進むうち、右手の谷の木の無い真白い雪原が出てきた。 加藤文太郎『単独行』より引用
  • 物がうち振る 袖のにしら鳥の雛 その如き真白き影の ふと見えぬ。 与謝野晶子『晶子詩篇全集拾遺』より引用
  • 妻児が呼ぶ頃は、夕立の中軍ちゅうぐんまさに殺到さっとうして、四囲あたりは真白いやみになった。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • 海の神は、キュクヌスのからだを一羽の真白い鳥に変えてしまったのである。 オウィディウス/田中秀央・前田敬作訳『転身物語(下)』より引用
  • 頭をもたげると枕もとに、真白い角封筒が一通きちんと置かれてあった。 太宰治『懶惰の歌留多』より引用
  • 真白い雪の常念が雪の中から出たり入ったりしていた。 板倉勝宣『春の上河内へ』より引用
  • 翌日街へ出て見たら、すべての橇馬の体で汗が真白い霜に凍っている。 宮本百合子『モスクワ印象記』より引用
  • 真白いただの箱みたいな部屋が六万円も七万円もする。 群ようこ『撫で肩ときどき怒り肩』より引用
  • それは赤い屋根の上、蒼空の中に、大きく浮んだ真白い入道雲であった。 蘭郁二郎『蝱の囁き』より引用
  • でもね、私もかつては真白いキャンバスだったことがあったのよ、忘れたの? 森瑤子『愛の予感』より引用
  • その部屋は八畳位の広さで、窓は一ヶ所もなく、真白い箱のようなものであった。 蘭郁二郎『蝕眠譜』より引用
  • 睫毛まつげが信じられないぐらい長く、真白い陶器のような肌に影を落としていた。 林真理子『美女入門 PART3』より引用
  • 真白い布団に真赤なしかけを着た遊女が一人横になって居るのまで。 宮本百合子『一九二七年春より』より引用
  • 燃えている車の焔の向うに真白い煙がもうもうと立ちこめているのが見えた。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『05 人類抹殺計画』より引用
  • 真白い四角いお骨の入った箱に、くっきりと押しつけられた赤い唇の型を? 森瑤子『非常識の美学』より引用
  • この頃真白い紙はタイプライタアの紙しかない、何故かと思います。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 引き取って云った声の方を顧みると、お清の真白い顔が入口から覗いていた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • 見おろしている人々の緊張した顔が、その光に真白く浮き出ていた。 ガードナー/田中西二郎訳『どもりの主教』より引用
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