真白

全て 名詞
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  • 帰りにさっきの崖を見ると真白な崖にスキーの跡が一人一人ついている。 板倉勝宣『五色温泉スキー日記』より引用
  • しかしそのたびに穴の中から真白な霧みたいなものがまい上ってくる。 海野十三『○○獣』より引用
  • こんな真白な汁は杏仁水よりほかに日本の支那料理では見たことがない。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • 二人の歩く道の下に岸がつづき真白な花をつけた枝が水面に垂れていた。 横光利一『旅愁』より引用
  • 艦首から左右に、雪のような真白な波がたって、さーっとたかく後へとぶ。 海野十三『火薬船』より引用
  • 扉の前のコンクリートから地面へかけて、真白なものが点々としていた。 豊島与志雄『塩花』より引用
  • 見渡す大空が先ず雪に埋められたように何所どこから何所まで真白になった。 有島武郎『カインの末裔』より引用
  • 葉は水に湿うるおいていよいよくれないに、真白ましろの皿に置かれしさまはめきて見ゆ。 国木田独歩『わかれ』より引用
  • 二つの若い魂は真白な大理石の中で抱き合っている二人の姿を眺めていた。 きだ・みのる『道徳を否む者』より引用
  • 床の間にのせられてる机の上には、真白な布巾の下に薬瓶が並んでいた。 豊島与志雄『二つの途』より引用
  • 彼の両手は長くカサカサしていて、短く切った平べったい爪は真白だった。 レアージュ/鈴木豊訳『O嬢の物語』より引用
  • 庭にはあなたと母様とただ二人、真白まっしろな花びらが雪のように乱れて散る。 竹久夢二『少年・春』より引用
  • ともかく一つのまつりが終わり、真白な部屋に老婆一人だけが残された。 新井満『尋ね人の時間』より引用
  • 両唇は力なくゆるみ、あいだから歯並の美しい真白な歯がのぞいている。 クロフツ/田村隆一訳『樽』より引用
  • 見れば耳長く毛は真白ましろに、眼紅まなこくれないに光ありて、一目尋常みるからよのつねの兎とも覚えぬに。 巌谷小波『こがね丸』より引用
  • 洗濯した日は真白だったカラーが三日も四日も着ているうちに灰色に汚れてくる。 鮎川哲也『死者を笞打て』より引用
  • 薄色の肩掛の胸にコートの両袖を合して、真白な顔をつき出していた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • その瞬間、青年の顔が白蝋はくろうのように真白に強張こわばるのを見たからである。 横溝正史『青い外套を着た女』より引用
  • 気味悪く真白な腹を照らされてさながら水のような光の中に浮いている。 寺田寅彦『やもり物語』より引用
  • 若者は窓越しに家の真正面の眼のくらむような真白な岩ばかりながめていた。 モーパッサン/杉捷夫訳『シモンのパパ』より引用
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