眞夜中

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  • プルウストは、ある眞夜中にもう寢てゐたその友人のところに訪ねて來ました。 堀辰雄『プルウストの文体について』より引用
  • いつも眞夜中にも聞こえるモン・パルナスの大通の車の音がその晩は一つも聞こえなかつた。 野上豊一郎『大戦脱出記』より引用
  • 眞夜中に見ると、美しい星空の下にパリは廢墟のやうに横たはつてるのが凄いやうだといふ。 野上豊一郎『大戦脱出記』より引用
  • 時刻は彼是眞夜中まよなかにも近かつたでございませう。 芥川竜之介『地獄変』より引用
  • この話や、さつき眞夜中にプルウストの訪問を受けた友人の話などから推して見ましても、確かにプルウストは他の人間の全く知らないやうな感覺の領分と交渉を持つてゐたことが理解できます。 堀辰雄『プルウストの文体について』より引用
  • そして朝から眞夜中まで、身體がコンニヤクのやうになる程馳けずり廻はされた。 小林多喜二『一九二八年三月十五日』より引用
  • 二時と言へば眞夜中である。 鈴木三重吉『赤い鳥』より引用
  • そして、朝の内は文科の學生として學校に通ひ、かへつてくれば眞夜中過ぎまで机に向ふと云ふやうな、私のからだとしては可成り無理な努力が自然に疲れを誘はずにゐなかつた。 南部修太郎『処女作の思い出』より引用
  • 眞夜中ならとにかく、晝間のことだから演習とは思へなかつた。 野上豊一郎『大戦脱出記』より引用
  • 車は間もなくやつて來ましたが、その車夫にきくと、眞夜中の二時か三時の時分にも、御用を仰せつけられるのが、不斷のことになつてるんださうです。 正宗白鳥『奇怪な客』より引用
  • 眞夜中に一瞬の青空が出現するのだ。 村松剛『三島由紀夫の世界』より引用
  • そして最後に、或る旅籠屋の主婦は、眞夜中に臺所の方から何んだか鳩の羽ばたきのやうなものが聞えてきたので、急いで臺所へ行つて見ると、其處は何を盜まれたのかも分らないほど亂雜にされてゐた。 堀辰雄『羽ばたき』より引用
  • そして、眞夜中過ぎの劇しい寒さにこごえたやうな電燈の光の薄暗さ、刹那の不快さは、何時の間にか恐怖の念に變つて來た。 南部修太郎『ハルピンの一夜』より引用
  • そして、どうかすると眞夜中過ぎても眠れずに、變に冴えてしまつた頭の中で物語のあとをまた色々に辿りながら、時には隣に寢てゐる祖父母達を呼び起したくなるやうな恐怖感に襲はれたりするのであつた。 南部修太郎『探偵小説の魅力』より引用
  • 眞夜中の時計はいつか打つてゐた。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『医師と旅行鞄の話』より引用
  • 寐鳥の羽音一つしない、かゝる眞夜中に若い婦が。 泉鏡花『遺稿』より引用
  • そして夜が更けて行つたならば、あのさわやかな鐘の音が眞夜中を報じてしんしんと鳴り響くのであらう。 南部修太郎『修道院の秋』より引用
  • ときどき章句の美しさや、反省の情熱的興味が私の注意をそらしはしたが、そしてまたハムラン街の彼の部屋の中で、眞夜中、死の床にならうとしてゐるそのベッドの上に體を折り曲げて、作品を校正したり、書き直したりしてゐるプルウストの幻が目の前にちらついてならなかつたけれども。 堀辰雄『続プルウスト雑記』より引用
  • 壁も天井も純白で、眞夜中に吸込んだ寒さが、指で壓してもスウと腹まで傳りさうに冷たく見える。 石川啄木『病院の窓』より引用
  • ようべ、眞夜中のことである。 釈迢空『死者の書』より引用
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