直ぐ鼻の先

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  • 光が烈しいですから、直ぐ鼻の先のように見える事があります。 夢野久作『少女地獄』より引用
  • と思うと直ぐ鼻の先に居る下足番に帽子シャッポを脱いで聞いた。 夢野久作『山羊髯編輯長』より引用
  • いや、それどころではない、帆村探偵は、直ぐ鼻の先で演じられていた殺人事件に、始めからしまいまで一向気がつかなかったのだというのだから口惜くやしがるのも全く無理ではなかった。 海野十三『麻雀殺人事件』より引用
  • そうして毎日出て本所から直ぐ鼻の先の大川の永代えいたいかみあたりでもって釣っていては興も尽きるわけですから、話中の人は、川の脈釣でなく海の竿釣をたのしみました。 幸田露伴『幻談』より引用
  • 一つの波の絶頂に乗上げると、岩と氷河で固めた恐ろしい恰好かっこうセントエリアスが直ぐ鼻の先に浮き上る。 夢野久作『難船小僧』より引用
  • その森を越えた二人は無言のまま、直ぐ鼻の先の小高い赤土山の上にコンモリと繁った深良屋敷の杉の樹と、梅と、枇杷びわと、だいだいと梨の木立に囲まれている白い土蔵の裏手に来た。 夢野久作『巡査辞職』より引用
  • 庭に向いて机を据ゑた私と 雨戸を中に一尺の距離もない ぐ鼻の先のそとで、 突然、一つのくしやみが破裂した、 「泥坊のくしやみだ、」 刹那せつなにかう直感した私は 思はずくつくつと笑つた。 与謝野晶子『晶子詩篇全集』より引用