益々

全て 副詞
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  • 雪は益々ひどくなり、真暗なこの田舎の街には人は一人も通っていない。 中谷宇吉郎『I駅の一夜』より引用
  • 女はそれに勢を得たのか、益々せッせと無言でキャラメルを押しこんだ。 坂口安吾『牛』より引用
  • だまって聞いてなはるから益々図に乗ってひどい事云うのやあらへんか。 宮本百合子『栄蔵の死』より引用
  • それに今は朝鮮という特殊な社会が彼を益々混迷にぶち込んだのである。 金史良『天馬』より引用
  • 波は益々高くなったようであったけれど、出ている船の数は多かった。 小川未明『舞子より須磨へ』より引用
  • 二人の女は益々笑いがとまらなくなったが、弁吉は悠然たるものである。 坂口安吾『お魚女史』より引用
  • のみならず、見てゐるうちに益々わからなくなつて来るやうな顔なのである。 神西清『灰色の眼の女』より引用
  • つまり初めの恋愛状態が益々根を張り枝を伸して発達して行くのに過ぎない。 与謝野晶子『私の貞操観』より引用
  • その頬は益々赤味を帯びているが、鉄拳の類が飛んでくる様子は無い。 榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ 第2話』より引用
  • むしろ多々益々よそへとられてもかまわぬという気持にさえなっている。 小林一三『宝塚生い立ちの記』より引用
  • 我々は客観的になればなるだけ益々能く物の真相を知ることができる。 西田幾多郎『善の研究』より引用
  • そのために元々陰鬱な性格が益々暗くひねくれて無口となり動作が重い。 坂口安吾『明治開化 安吾捕物』より引用
  • 土牛は形式を益々単純にしていつて、そこに内容的深さを盛らうとしてゐる。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • その内に彼の武勇の名は、益々多くの敵味方を部落の中につくって行った。 芥川竜之介『素戔嗚尊』より引用
  • この制度は吾々の社会生活が発展して行くに連れて益々増大するであらうか。 石川三四郎『社会的分業論』より引用
  • 彼が黙っていればいるほど、兼子の眼は益々彼の内心へ向けられていった。 豊島与志雄『子を奪う』より引用
  • 浮び出ようとすればするほど、益々流の中に沈んでゆくような気がします。 豊島与志雄『二つの途』より引用
  • 沙羅は益々疑いを増し機嫌を悪くしたようで、真次郎の話など聞きもしない。 畠中恵『アイスクリン強し』より引用
  • 貞盛は、小督と母との折れ合いがよくないのだとの感を益々ますます深くした。 海音寺潮五郎『平将門 中巻』より引用
  • 私が対局室へ戻つたとき、両棋士面色益々赤く、全く態度が変つてゐる。 坂口安吾『散る日本』より引用
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