疾く走り

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  • 「闇よ、く走り使命を果たせ」 影の中で闇がうなずくのが感じられた。 浅井ラボ『されど罪人は竜と踊る』より引用
  • さてこそと急ぎ引きあげんとするに、魚は免れんとして水の中をいと疾く走る。 幸田露伴『鼠頭魚釣り』より引用
  • それらの馬は西風によって牝馬めすうまから生まれたスペインの麝香猫じゃこうねこにちがいないと思うくらいに、風のようにはやく走りました。 ゴーチェ・テオフィル『世界怪談名作集』より引用
  • いずれも二十から四十疋まで群れて、沙漠や高原を疾く走る。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • 子を多く産むその子ことごとく取り去られた時最も疾く走る。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • 敏馬、最初に見た「疾き馬」が象徴したものは、馬を自在にあやつり疾く走ることのできた人々への呼称でもあったろう。 藤村由加『人麻呂の暗号』より引用
  • 勢猛く進む瀬は、一片の藁のやうに、人をその空想と共に伴ひ去り、時間と空間との内に疾く走り行く。 戸川秋骨『道学先生の旅』より引用
  • しかれども十七世紀には欧人東洋に航してまのあたきた虎を自然生活のまま観察した者多くなり、噂ほど長途を疾く走るものでないと解ったので、英国サー・トマス・ブラウンの『俗説弁惑プセウドドキシヤ・エピデミカ』にプリニの説を破り居る。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • 例せば誰も蛇は常にれ粘ったものと信ずるが、これその鱗が強く光るからで、実際そんなに沾れ粘るなら沙塵が着き、おもりて疾く走り得ぬはずでないか。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • 髮美はしき妙齡のブリーセーイス本として 足く走るアキリュウス怒りて船に留れり。 ホーマー『イーリアス』より引用
  • 疾く走る尻尾しりおつかみて根元よりスパと抜ける体なり、先なる馬がウィリアムの前にてはたととまる。 夏目漱石『幻影の盾』より引用
  • この物疾く走る。 南方熊楠『十二支考』より引用
  • 疾く走り行きて、とみに帰りね。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用