疾く

全て 副詞
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  • しかも絶対に人の命を奪う深さを示しつつ下へ下へと疾く流れている。 宮本百合子『播州平野』より引用
  • お三輪の母親が勤めたことのあるあの石町の古い店もとっくの昔に無い。 島崎藤村『食堂』より引用
  • しかしそれはあの男のためには、くに一切折伏しゃくぶくし去った物に過ぎぬ。 ランド・ハンス『冬の王』より引用
  • もうとっくに片付けてしまっているだろうと思ったのに、意外であった。 森鴎外『ヰタ・セクスアリス』より引用
  • 月をはやく流れる雲が隠し、その光を血の色から緑色に変えていた。 大藪春彦『蘇える金狼 完結篇』より引用
  • 宙吊りになっている佐文字の体からは、とつくにすべての感覚が失われていた。 山田正紀『火神(アグニ)を盗め』より引用
  • その上に自分が白髪小僧であった事なぞはとっくの昔に忘れてしまっている。 夢野久作『白髪小僧』より引用
  • ナポレオンに対して快からぬ世運の意志は既にくに宣言されていた。 ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』より引用
  • 彼は行なった自分の行為の、やましくなかった事を知ることが出来た。 国枝史郎『銀三十枚』より引用
  • そして服のどこかが引き千切れるほどはやく去って行ったのである。 蘭郁二郎『植物人間』より引用
  • もう疾くにシュルーズベリーに着いておいでだとばかり思つてをりました。 シェイクスピア/福田恆存訳『ヘンリー四世』より引用
  • 最も鋭敏に動くものはその眼であろうと彼はくに認めていた。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • 春の草ではすみれがただ一種だけになって、蒲公英たんぽぽはもう疾くに姿を消している。 柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』より引用
  • だから彼は世間がいつものような深夜でなかったことはく感づいていたはずだった。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • しかし阿闍利さまはそんなことはくにお忘れになったのでしょう。 室生犀星『あじゃり』より引用
  • 実はくに光秀と秀吉との間には妥協が成立してゐたのである。 出口王仁三郎『三鏡 『水鏡』『月鏡』『玉鏡』 kgm 1 20060303』より引用
  • 信義に照らして他を咎める資格を、日本はとつくに失っていたのである。 五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』より引用
  • ある年東京へ行く某の叔父に歌がるたを頼みけるにく送りこされぬ。 正岡子規『わが幼時の美感』より引用
  • く、こうとは覚悟の前ながらそのあわただしさに、さすがに彼も胸騒いだ。 吉川英治『新書太閤記(二)』より引用
  • くから、母にいさめたこともあるが、母は、絶対にそんなことはないという。 吉川英治『新書太閤記(六)』より引用
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疾く の使われ方