疳高い

全て 形容詞
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  • 「どこからあの家へ行けるんだろう」と兄が疳高かんだかい声で叫びました。 海野十三『崩れる鬼影』より引用
  • それに彼の声は細い疳高い響きを持つてゐた。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • と、疳高かんだかい声の男が、ぼくを指先につまみあげて、眼のそばへ持っていった。 海野十三『もくねじ』より引用
  • 突然遠くから或る鈍い物音と、続いて、短い・疳高かんだかい笑声とが聞えた。 中島敦『光と風と夢』より引用
  • 主人の名を呼ぶ署長の声はだんだん疳高かんだかくなり、それと共に顔色が青くなっていった。 海野十三『蠅男』より引用
  • 両腕が男の体を締めあげ、疳高い声を放って、女の体が弾んだ。 峰隆一郎『人斬り弥介 第02巻 平三郎の首』より引用
  • 狐塚や福山からいちばん離れた席にいる猿渡が、疳高かんだかい声でいった。 筒井康隆『富豪刑事』より引用
  • 次に大岡越前が姿を見せ、あの疳高かんだかい女のような声で言った。 峰隆一郎『人斬り弥介 第02巻 平三郎の首』より引用
  • 二人の子供はかん高い泣声をたてて家の中に逃げ込んだ。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • と云ふ疳高かんだかい大きな声があたりに響きわたつて房一を面喰せた。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • 「ホホホホまだ分からないんですか」と今度はまた庭まで響くほどに疳高かんだかく笑う。 夏目漱石『虞美人草』より引用
  • 通りかかった火の番小屋の中から、疳高かんだか浪花節なにわぶしの放送がれてきた。 海野十三『人造人間事件』より引用
  • 徳念のやや疳高い声が本堂の空気を制圧していた。 新田次郎『槍ヶ岳開山』より引用
  • うつむき、返す言葉もない僕の耳に、隣の席から衝立越しに疳高かんだかい声が届いた。 服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』より引用
  • 俺がガラス戸を叩くと、中からへんに疳高かんだかい声が聞こえて、それからずいぶん長い時間がかかって戸口に六十ぐらいの痩せた女が顔をのぞかせた。 樋口有介『探偵は今夜も憂鬱』より引用
  • 突然その貌がゆがみ、疳高かんだかい声がほとばしると同時に、お若の体もまたしなやかに震えていた。 峰隆一郎『人斬り弥介』より引用
  • すこし疳高く言つて、そのうちの一枚を拔き出した。 室生犀星『蒼白き巣窟』より引用
  • その峯子の疳高いキーキー声は、それでなくとも大きな恐怖と不安にとざされたこの沈黙の一群に、より大きな恐怖の爆弾を投げつけたも同様の効果をもたらせた。 横溝正史『不死蝶』より引用
  • その中には、一群の子供の遊びに見られるように、他のよりもずっとかん高いいつも同じような三、四の声が、ひときわ高く響いている。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 男の子は絶叫するような疳高かんだかい声で答えた。 筒井康隆『(「七瀬」三部作 2) 七瀬ふたたび』より引用
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