甲だかい

全て 形容詞
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  • だが見ているうちに、甲だかい叫び声が前にもまして高く聞こえてきた。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 冒険編』より引用
  • 右を見、左を見、次室の武者だまりの内へ、こうかんだかく呼びたてた。 吉川英治『新書太閤記(九)』より引用
  • 教授はふたたびかんだかい声で笑った。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの帰還』より引用
  • 尾か脚かを、伊織に斬られてかんだかい啼き声を放ちながら征矢そやみたいに逃げ走った。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 上ずつた、妙に甲だかい声である。 神西清『灰色の眼の女』より引用
  • とレーチェルはかんだかい声でとめどもなく笑いながら、うしろのかべたおれかかりましたので、僕はヒステリーの発作ほつさにおどろいて、急いでベルを引いて人を呼びました。 ドイル『マスグレーヴ家の儀式』より引用
  • だから六月のある朝のこと、朝食のあとで「英国医学雑誌」を読んでいた私は、玄関げんかんのベルの音につづいてホームズのやや耳ざわりなくらいかんだかい声の聞こえたときは、ほんとにびっくりした。 ドイル『株式仲買店員』より引用
  • そこは、祭儀のためにえらばれた場所で、バックスの女信者たちの歌やかんだかい声がなりひびいていた。 オウィディウス/田中秀央・前田敬作訳『転身物語(上)』より引用
  • 私が出てくるうしろから、ホームズのかんだかいほそい声が錯乱状態で単調な歌をうたうのが聞こえた。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの最後の挨拶』より引用
  • 踊りまわりながら、彼女は哀調のある甲だかい声で、無器用で耳ざわりな歌をうたいはじめた。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 冒険編』より引用
  • 彼はしばらくのあいだ、微動びどうだにしなかったが、やがて引金をひいたのであろう、ヒュッという高い音につづいて、ガラスのくだけるかんだかい音があたりにひびきわたった。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの帰還』より引用
  • 半分閉めのこしたドアのすきまから、よくとおる甲だかく気むずかしい声が聞こえてきた。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの最後の挨拶』より引用
  • どうやらそれは、どこかその辺に腕白小僧が寄りあって、ひとつあのよぼよぼ爺いに一泡ふかせてやろうじゃないかと、さかんに悪計をめぐらしていでもするような、ひそひそ声と忍び笑いでもあったし、かと思うとまた湖の妖精たちが、行き暮れた旅人か何かをなぶり物にしているみたいな、甲だかい陽気な笑いごえでもあった。 レスコーフ・ニコライ・セミョーノヴィチ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』より引用
  • まあいわばブドー酒のびんでもはちあわせるような音とでもいうか、それよりもずっと大きくかんだかい音で、そのなかに雨水が天水桶おけにおちこむような、じゃあじゃあいう音もこんがらがってただ。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • かんだかいむせぶような音である。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • あとのひとつは、ながらく焼け跡のまま放置されていたのだが、ちかく六々銀行の支店が建つとやらで、目下板囲いがめぐらされ、板囲いのなかでは、鉄筋をうちこむ作業がおこなわれているらしく、機関銃をうつようなかんだかい音が、付近の騒音に輪をかけている。 横溝正史『貸しボート十三号』より引用