生憎誰

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  • 斯ういう時には誰れか来客があればよいと待っていたけれど生憎誰れも来ない。 正岡子規『死後』より引用
  • こう云う時に誰か来ればいいと思うが、生憎あいにく誰も来ない。 芥川竜之介『田端日記』より引用
  • 今日はがっかりして遊びたいが生憎あいにく誰もこない。 高浜虚子『漱石氏と私』より引用
  • どうかしてあすこの所へ人間を下げて見たい、誰か来ないかしらと、四辺あたりを見渡すと生憎あいにく誰も来ない。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 僕は誰か人が通つたら、その人にわけを話して一所に行つて貰はうと思ふんだけれど、生憎誰も通らないんだね、そのうちに不意と闇の中に提燈が見えた。 水野仙子『輝ける朝』より引用
  • 従妹を玄関に送り出したそのついでに薬局へ入ってみたが、生憎誰もいなかったので、彼女は薬を宅へ届けてくれるようにと、頼んで従妹の家を辞した。 大倉燁子『美人鷹匠』より引用
  • 硝子ガラスの破れた自習室には生憎あいにく誰も居合せなかった。 芥川竜之介『彼』より引用
  • お勢はもとより羨ましくも、ねたましくも有るまいが、ただ己れ一人でそう思ッているばかりでは満足が出来んと見えて、おりおりさも苦々しそうに冷笑あざわらッてみせるが、生憎あやにく誰も心附かん。 二葉亭四迷『浮雲』より引用