生あたたかい

全て 形容詞
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  • 日本ではまだ、生あたたかい雨が降ったりやんだりしている季節だが、ここはいつでも夏だ。 梅田みか『別れの十二か月』より引用
  • 今度は曾田にたいする彼の調子はさらに気味のわるいほど生あたたかいものだった。 野間宏『真空地帯』より引用
  • さっきから、なんだか妙に生あたたかく曇っていると思ったら、とうとう降りだしたか。 林不忘『丹下左膳』より引用
  • 生あたたかい波にゆられているような思いだった。 阿久悠『瀬戸内少年野球団』より引用
  • この腕、かく相成っても、生あたたかく、そして脈を打っております。 山田風太郎『自来也忍法帖』より引用
  • とにかく一刻も早く、誰かにこの生あたたかい生き物を押しつけたい。 野村美月『文学少女シリーズ13 “文学少女”と恋する挿話集3』より引用
  • あたしたちの吐く息が、夏の生あたたかい空気の中に、絡み合って溶けてゆく。 野村美月『文学少女シリーズ13 “文学少女”と恋する挿話集3』より引用
  • 風は生あたたかかったが無風よりはましで、そして暑い日なのにお茶はうまかった。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • 心臓を、生あたたかい手でいきなり握りしめられたような、リアルな痛みが走った。 野村美月『文学少女シリーズ07 “文学少女”と神に臨む作家 上』より引用
  • 部屋の向こう側まで血が飛び散り、デルの頬にも生あたたかい血のしずくが吹きかかった。 ロッデンベリイ『スター・トレック2/カーンの逆襲』より引用
  • しかもぬるぬるとしたなまあたたかい血のようなものをつかんだので、かれは思わずきゃっと声をあげた。 岡本綺堂『半七捕物帳全集(69作品)』より引用
  • 多摩川の川づらには狭霧さぎりが立ちめ生あたたかくたそがれて来た。 岡本かの子『雛妓』より引用
  • 朝は、よく晴れていたのだが、昼すぎから雲が出て来て、風が妙に生ぐさく、生あたたかい。 池波正太郎『剣客商売 08 狂乱』より引用
  • 春らしく生あたたかな夜気が漂う城下はずれで、男が一人殺された。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • それは生あたたかい春の夜でしたが、私が印刷所の窓から何げなく外を見ていると、向うの暗いのかげに、三十三、四歳ぐらいの女が浴衣ゆかた姿で立っていました。 松本清張『黒の様式』より引用
  • 傷口から生あたたかい血が流れ出るのが分ったが、大したことはなさそうだった。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『11 世界木枯し作戦』より引用
  • 生あたたかい夏の夜の雨にうたれつつ、田中貞四郎は同志の沢井五兵衛の妹、おつうの顔を思いうかべた。 山田風太郎『忍法帖2 忍法忠臣蔵』より引用
  • 妙に生あたたかい風がふいてまいりましたかとおもうと、白犬は急にくらくらっとなって気絶してしまいました。 興津要『古典落語(上)』より引用
  • 朝から吹いていた生あたたかい風は、昼すぎから急に強くなって、いまはまともに胸に受けると身を前に倒さないとすすめないほど強くなっている。 藤沢周平『蝉しぐれ』より引用
  • ついさっきまで真っ青だった空に、生あたたかい風があっという間に泥のような積乱雲せきらんうんを運んできた。 月村奎『レジーデージー』より引用
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