生々しい感じ

20 の用例 (0.00 秒)
  • 蔵の中で姉の最後の時を想像すればするほど、その存在を生々しく感じた。 坂東眞砂子『蛇鏡』より引用
  • 屋敷やしきの中が緊張きんちょうしていることは、電話しにも生々なまなましく感じられた。 乙一『失踪HOLIDAY』より引用
  • しかし、長山の言う通り、頭で想像していたよりは生々しい感じがしない。 高橋克彦『即身仏(ミイラ)の殺人』より引用
  • 中でも一番鮮やかに、生々しく感じられるのは、目の前の少女の苦痛だ。 古橋秀之『ブラッドジャケット』より引用
  • さっきまであまり意識していなかったのに、急に髪や肌の香りが生々しく感じられた。 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』より引用
  • かみをめがねに結っていたので、変に生々しい感じがして、柳吉はふいといやな気がした。 織田作之助『夫婦善哉』より引用
  • 明るすぎるほど明るい日のかげんであろうが、奇妙なくらい生々なまなましい感じであった。 海音寺潮五郎『新太閤記(一)』より引用
  • すでに私と青爾は深くつながっていたから、映画の内容はあまりにも生々しく感じられた。 小池真理子『狂王の庭』より引用
  • 羽根の部分が、血でよごれているのが生々なまなましい感じだった。 西村京太郎『夜ごと死の匂いが』より引用
  • それは奇妙な装置でもあったが、私の興味をいたのは、それが奇妙なことよりも、むしろ生々なまなましい感じがしたからだった。 海野十三『疑問の金塊』より引用
  • 床部分がどうなっているのか定かではないが、布団が二つのべてあるのが妙に生々しい感じを与える。 篠田節子『レクイエム』より引用
  • この後悔が、かれらに、自分の犯した罪の極悪さを生々しく感じさせるのである。 ラッセル/日高一輝訳『幸福の獲得について』より引用
  • いつも安全な本陣の奥にいたから、敵との距離がこれほどせばまったこともなければ、戦場をこれほど生々しく感じたこともない。 茅田砂胡『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』より引用
  • それは鬼だが、顔の皮膚が丁度皮をむいた桜海老さくらえびの通りの色をしている、へんに生々しい感じである。 岸田劉生『ばけものばなし』より引用
  • 江戸時代、いや鎌倉時代以来、日本人はこんな言葉をこんなふうに発声していたのだな、などと改めて生々なまなましく感じさせる。 山田風太郎『死言状』より引用
  • 女なら一度は迎えるその時が、萩の間に泊った若い女にとっては昨夜だったということが、るいにはひどく生々しく感じられた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 01』より引用
  • しゃがんで見える自分のスカートから覗く脚を生々しく感じた。 塚本晋也『悪夢探偵』より引用
  • それは遠近法のあいまいな溶暗の地面を、誰かに追われて逃げているのか、何かを探して歩きまわっているのかも不明なままに、とにかく懸命にどこへともなく歩きつづけている自分を夢にみるときの、場面全体に漲る不思議に生々しい感じに似ている。 日野啓三『あの夕陽』より引用
  • 一枚きりのスカートとブラウスの上から、治夫は今夜自分のものになった新しい女の体を改めて素裸より生々しく感じ直し、満足だった。 石原慎太郎『化石の森』より引用
  • その色彩と生地の間に手をおいてみると、その色彩が生地からもりあがってくるような生々しい感じをうけた。 ムーア『大宇宙の魔女―ノースウェスト・スミス』より引用