甚だ面白く

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  • これは甚だ面白い考えで、酔者は醒者よりも国家に取って危険な人民である。 穂積陳重『法窓夜話』より引用
  • 私は、その着眼は甚だ面白いと思つたが、会社は、田中君にどんな仕事をさせたか。 岸田国士『映画のダイアローグについて』より引用
  • 人を馬鹿にして居る処がはなはだ面白い。 正岡子規『病牀六尺』より引用
  • ただあの文章はいくらか書き様に善くない処があっていたずらに人を罵詈ばりしたように聞こえたのは甚だ面白くなかった。 正岡子規『病牀苦語』より引用
  • 夫の弟のために尽すのは当然だという彼女の主義は、この頃政江を尊敬している伝三郎には甚だ面白くなかったのだ。 織田作之助『俗臭』より引用
  • しかるに殆んど同一の風習が、東洋にも存在していたのは、甚だ面白い現象である。 穂積陳重『法窓夜話』より引用
  • 十人の男たちは、みな甚だ面白くない顔をした。 山田風太郎『忍法行雲抄』より引用
  • かくの如き場合に、あたかもこれを支援するかの如き態度をとることは甚だ面白くない。 勝田龍夫『重臣たちの昭和史 下』より引用
  • ところが、それを聞いて甚だ面白くない顔をしている一組が、その前から軒先のべつな床几を占めて聞いていた。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • だから、そんな父が息子よりも先に別の〝助手〟を寵愛ちょうあいするようになったのは、始めのうちははなはだ面白くなかった。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』より引用
  • これは兵法のつもりであったが、兵法にしても色きちがいのまねははなはだ面白いものである。 山田風太郎『伊賀の聴恋器』より引用
  • 私ははなはだ面白くないといったふうに言った。 泡坂妻夫『11枚のトランプ』より引用
  • 然し文章について、大意見があるとは甚だ面白い。 高浜虚子『漱石氏と私』より引用
  • それが果してほんとうであるかないか、甚吉もまだ確かな証拠を見届けたわけではないが、そんな噂を聞いただけでも彼は内心甚だ面白くなかった。 岡本綺堂『真鬼偽鬼』より引用
  • 先ず芝居や歌とかいうものは、言葉の違いからかえって地方色が出て、甚だ面白いというものであるが、日本の現代に生れたわれわれが、日常に使う言葉はあまり地方色の濃厚な事は昔と違って不便であり、あまり喜ばれないのである。 小出楢重『めでたき風景』より引用
  • 雑誌経営者は、児玉といふ作家は甚だみし易い人でまた無類の正直者だといふと、その雑誌の経営下にある記者は、いやどうして彼位に腹黒い男はないといふ、この意見の違ひといふものは甚だ面白い、真実の彼をいつたいどこに求めたらよいだらうか。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • 学説の論争をきくということは、たまにははなはだ面白いですけれども、幾つか重なって来るとたまりません。 小酒井不木『人工心臓』より引用
  • 学問が一の装飾となると、例えば同じ議論をしても、ちょっと昔の歌を入れてみたり、あるいは古人の言行を挙げてみたりすると、議論その者が別にどうなるものではなくとも、ちょっと装飾が附いて、耳で聞き、目で見て甚だ面白くなるのである。 新渡戸稲造『教育の目的』より引用
  • 土葬は窮屈であるけれど自分の死骸は土の下にチャーンと完全に残って居る、火葬の様に白骨になってしまっては自分が無くなる様な感じがして甚だ面白くない。 正岡子規『死後』より引用
  • 御承知の通り、次右衛門は総領でありながら、関口屋の身代しんだいを弟の次兵衛に取られてしまったので、内心甚だ面白くない。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
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