甚だ迷惑

50 の用例 (0.01 秒)
  • 如才じょさいないお政は絶えず笑顔を見せているが、対手あいては甚だ迷惑に感じた。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • それを今になって、僕が誘惑したかのように云われるのは甚だ迷惑千万である。 大倉燁子『魔性の女』より引用
  • これは、生徒たちにとってはなはだ迷惑な教師ではなかったかと思う。 三浦綾子『塩狩峠 道ありき』より引用
  • 娘たちには甚だ迷惑と思はれる悪戯であるが、こつちが心配するほどではない。 岸田国士『荒天吉日』より引用
  • そしてぼくは他の男性の責任までとらされて甚だ迷惑だ。 遠藤周作『ぐうたら愛情学』より引用
  • とにかく店員の悪癖は、主人にとりまた店にとって甚だ迷惑なことである。 相馬愛蔵『私の小売商道』より引用
  • 広岡は、当時は吉田の華麗な守備と常に比較されたため「甚だ迷惑した」と語っている。
  • 余の学力が足らんのだと思われてははなはだ迷惑である。 夏目漱石『入社の辞』より引用
  • 仲達は甚だ迷惑そうな顔をした。 吉川英治『三国志』より引用
  • 多摩川の川縁りを散歩したなどと言われても甚だ迷惑です。 井上靖『崖(上)』より引用
  • それを小説や戯曲ばかり幅をかせてゐるやうにひられるのは少くとも善良なる僕等には甚だ迷惑と言はなければならぬ。 芥川竜之介『変遷その他』より引用
  • 店の真ん中に寝そべっていられては甚だ迷惑だとは思ったが、誰も迂濶うかつにさわることは出来なかった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 甲州屋ではこの事情を知らないで、なにか自分が無理な叱言こごとでも云ったように誤解していられては甚だ迷惑であるから、実はこれから甲州屋へ出向いて、お直の親たちにもその訳を話して聞かせようと思っていると、小左衛門は云った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 登恵子にとっては似体も知れぬ旅館などへ行くことは甚だ迷惑であったが、僅か二三日の手伝くらいならこれも仕様がないと思って言わるる儘に其方へ手伝いに行った。 細井和喜蔵『女給』より引用
  • お島さんはそれで気が済むかも知れないが、善いにつけ、悪いにつけて、そのあやつり人形に扱われている僕は甚だ迷惑であるといわなければならない。 岡本綺堂『探偵夜話』より引用
  • こうして、えびるとアンナによる征詞郎にとっては甚だ迷惑な毎日が始まったのである。
  • 甚だ迷惑千万ながら、兵馬としては、やはりこの駕籠を江戸まで送り届けることを、ともかくもしなければならないなりゆきになってしまいました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • その矢先きへお葉のような女がたびたび押しかけて参りまして、その縁談の邪魔にでもなりましては甚だ迷惑いたします。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 報知新聞の古い海軍記者で黒潮会の当番幹事だった鈴木憲一の回想によれば、その日鈴木は坂野に呼ばれ、近頃ちかごろ海軍は宇垣内閣に反対しているのかとよく人に聞かれてはなはだ迷惑している、海軍は別に反対ではないのだからそれを書いてくれと言われた。 阿川弘之『山本五十六』より引用
  • 甚だ迷惑なことと言うほかはない。 井上靖『崖(下)』より引用
  • 次へ »