甚だ残念

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  • わたしもそれを説明するに適当の言葉を知らないのを甚だ残念に思う。 岡本綺堂『明治劇談 ランプの下にて』より引用
  • 甚だ残念だが手をついて、あやまって、戻ってもらわないわけにいかない。 坂口安吾『人生案内』より引用
  • しかるに、こういう形でしか評価されないというのは、甚だ残念なことです。 大石英司『B-1爆撃機を追え』より引用
  • しかしかかる繁栄につれて、今から考えますとはなはだ残念だと思われることがあります。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
  • そして、甚だ残念なことだが、倉本たか子も例外の女性ではなかったのである。 石坂洋次郎『陽のあたる坂道』より引用
  • この盛大な宴会の模様をせっかく目の前に見ていながら、どうも甚だ残念ですがな。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • しかしかんじんの姫君が、なんの面白みもないのは、はなはだ残念である。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • この半蓋馬車ブリーチカの恰好を如実に読者諸子に描写して御覧に入れることの出来ないのは甚だ残念である。 平井肇『ディカーニカ近郷夜話 後篇』より引用
  • この点私の以前の文章には説明が不足してをり甚だ残念であるが、未熟のせゐと御勘弁が願ひたい。 北条民雄『続癩院記録』より引用
  • 法律家たる私はどうもこういう通俗小説になりそうな、恋愛物語がうまくお話出来なくて甚だ残念ですが、ともかく五月にはじめて会った二人はまもなく恋人になり、そうして遂に夫婦約束をするようになったのでした。 浜尾四郎『死者の権利』より引用
  • 従って両人は甚だ残念ながら報道の第一線から退しりぞく外なかった。 丘丘十郎『地球発狂事件』より引用
  • その傍ら釣りもやろうというのであったが、まだ季節は早いと見えて漢江の鮒には一匹もお目にかかることが出来なかったのは甚だ残念であった。 佐藤垢石『淡紫裳』より引用
  • 息子殿の父御ほどござって死後にも難題を申さるる方じゃ、息子も甚だ残念を致したであろうに。 室生犀星『姫たちばな』より引用
  • とその人はいい、私も甚だ残念であるが、金看板的才能がない、とあきらめねばならぬであろう。 田辺聖子『イブのおくれ毛 Ⅱ』より引用
  • 漱石書簡集は厖大ぼうだいなものだが、私の感じでは、いま残されているものの数倍の量、漱石は手紙を書いたのではないかと思うが、その失われた手紙を思うと甚だ残念だ。 山田風太郎『死言状』より引用
  • 本人たる私としても、事実を曲げ自己に不利な様に申立てなければならなかつたことは、人間として甚だ残念に存ずるところであります。 角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』より引用
  • 日本に於ては不世出の聖主明治大帝には蔭ながらにも親しく御俤を仰いだことの一度もないのは明治生れの自分として甚だ残念な次第である、それだけ自分の境遇というものが恵まれなかったのである。 中里介山『生前身後の事』より引用
  • たとひ、人の住めない酷寒の地域であらうとも、世に知られない部分が地球の上にまだ残つてゐるといふことは、地球の主人公たる人間にとつては、甚だ残念なことでもあり、不面目なことでもあります。 豊島与志雄『北極のアムンセン』より引用
  • 司祭が中々やって来ませんので、私は不幸な友に、教会が臨終の者のために用意している慰め、即ち終油の秘蹟を司祭の遅参のために与え得なくなるかも知れぬが甚だ残念なことだと言いました。 ベルナノス『田舎司祭の日記』より引用
  • 村で働きがないと云われることは、都会のものが感じるよりも、幾そう倍の侮辱になる、という衝撃については、甚だ残念ながら手落ちはこちらだ。 横光利一『夜の靴』より引用
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