甚だよく

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  • そればかりでなく、彼はまた曲線的なるゴチック式の建築がくかの民族の性質をつたえるように、この方形的なる霊廟の構造と濃厚なる彩色とは甚だよく東洋固有の寂しく、驕慢に、隔離した貴族思想を説明してくれる事を喜んだ。 永井荷風『霊廟』より引用
  • 姿勢は甚だよくない。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • 話は甚だよくわかる。 岸田国士『アトリエの印象』より引用
  • この高遠な哲理は処が、不思議なことには、現代の腐敗しつつある市民社会の最も卑俗な「常識」や、「専門的」哲学者の思想に、甚だよく適合するのである。 戸坂潤『科学論』より引用
  • 甚だよくない言いかただが、男地獄買いという嫌な字と、貴婦人醜行というぬぐえないいとわしい字があるが、それは、他のことで、その時代を書く時に、そんな嫌な言葉を生んだ風潮を弁明して、すべての女性に負わせられた恥辱をそそごう。 長谷川時雨『モルガンお雪』より引用
  • 雑器において信楽の仕事は甚だよく、その他土鍋、植木鉢、湯婆ゆたんぽなど、ここの品には使いたいものが多々あります。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
  • また「長瀬誌」の著者は、調査研究の結果、山本勘助に関する伝承の記載がある資材と人名事典による記事内容が甚だよく似ていることから、武将の山本勘助晴幸が山本中納言大江貞奥の後裔であることは史実に近いのでは無いかと述べている。
  • とかいう歌は、それぞれ、万葉の高橋虫麻呂たかはしのむしまろの歌、あるい良寛和尚おしょうの歌とはなはだよく似ている。 阿川弘之『山本五十六』より引用
  • 昨年はかなりの日照り年で、部落の中では井戸の涸れた家もある程であり、畑地も乾きすぎて大根の二葉が枯れ、小豆も不出来といふ騒ぎであつたが、私の畑は湿け気味の地面なので小豆も茄子も里芋もトマトも甚だよく出来た。 高村光太郎『開墾』より引用
  • 新郎は魔神ジンニーが快く貸してくれた道具を実にあっぱれに用いるすべを知り、甚だよく操ったので、新婦は直ちに遅滞なく、懐妊の身となった。 佐藤正彰訳『千一夜物語 10』より引用
  • 紙子として保温甚だよく防寒の具に適する。 柳宗悦『和紙十年』より引用