甚だよく

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  • 呉は新しくらせた剣を持っていまして、それが甚だよく切れるのです。 岡本綺堂『中国怪奇小説集』より引用
  • 九谷の色料は甚だよく、素地きじの良さと相待って優れた品を生みます。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
  • 調子がはなはだよく、どんな台所に入っても、また卓上で用いられてもよいでありましょう。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
  • これは甚だよくないことはいうまでもない。 寺田寅彦『研究的態度の養成』より引用
  • 紙質が甚だよく、今まで試みた幾多の巻紙の中で、今も之以上のものは見出されない。 柳宗悦『和紙十年』より引用
  • その所有物を奪った憎むべき男という感は、つて時雄がその下宿でこの男を見た時の感と甚だよく似ていた。 田山花袋『蒲団』より引用
  • そして酒の上が甚だよくない。 佐藤垢石『純情狸』より引用
  • しかし、国持ち大名と成り上がってからの斎藤道三の評判は、甚だよくなかった。 桑田忠親『戦国史疑』より引用
  • 親爺も頑固なら息子も強情だと、信長の機嫌が甚だよくない。 菊池寛『桶狭間合戦』より引用
  • 成程街の様子が甚だよく札幌に似て居て、曲つた道は一本もなく、数知れぬ電柱が一直線に立ち並んで、後先の見えぬ様など、見るからに気持がよい。 石川啄木『雪中行』より引用
  • 瓦解してしまえば二千石も三千石もへちまもないが、当人の出来が甚だよくて、成長後工部省の役人になり、明治十五年のころには工作局の局長にまでなっていた。 山田風太郎『地の果ての獄(下)』より引用
  • その海軍が、コミュニズムに縁遠く、陸軍の国家改造法案昭和維新の考え方が、ソ連のそれと甚だよく似ていたのは面白いことだと思いますね。 阿川弘之『私記キスカ撤退』より引用
  • どうもこう云う指やてのひらをむき出しにするのは甚だよくない、此れを眺めているとこの女の全身が見えて来る、詰まり体じゅうがむき出しになっているようなもんだ、この女は素ッぱだかになってテエブルの上に、己の鼻先に寝ているんだ。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 一国の芸術的生産が、現代日本に於ては、殆ど大都市中心に行はれてゐる関係と、娯楽機関の施設が都市、殊にその中央部に蝟集してゐる状態とは、甚だよく似てゐる。 岸田国士『都市文化の危機』より引用
  • 恐らく写実主義は正しい道であろうが、物には裏があるもので、裏側から眺めると写実主義というものは、現代画家の不幸とはなはだよく結び附いている様にも見える。 小林秀雄『モオツァルト・無常という事』より引用
  • 甚だよく喧嘩をした。 坂口安吾『悲願に就て』より引用
  • 美作の護法実が水を飲んで正気に戻るのとよく似た行法で、狐憑きや犬神憑きの患者や、稲荷下げなどの挙動と甚だよく似ているのである。 喜田貞吉『憑き物系統に関する民族的研究』より引用
  • 甚だよくない想像であるが、門前に落ちているはずのないかの兜が、果たして門前に落ちていたとすれば、当夜のどさくさに紛れて何者かが家の内から持出したものではないかと思われる。 岡本綺堂『兜』より引用
  • その表と、それから表の説明として牟礼田が喋った話の内容は、この日から一ヵ月ほど経った四月十四日付の読売新聞の夕刊の記事と甚だよく似ているので、ここでは便宜上、それをそのまま抄出させて貰うことにしよう。 中井英夫『虚無への供物』より引用
  • この町は曲物細工まげものざいくも甚だよく、地方色のあざやかなものとしては、「浜弁当はまべんとう」と呼ぶ入れ子のあるふたの深い曲物で、楕円形をしたものがあります。 柳宗悦『手仕事の日本』より引用
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