瑞瑞しい

全て 形容詞
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  • 三味線の間に掛け声を入れるのが女の声で、張りのある瑞瑞みずみずしい声です。 泡坂妻夫『折鶴』より引用
  • 東京へ逃げて行ったこともあり品行も悪いという評判であったが、それとは反対に瑞瑞しい若さ美しさに富んでいた。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • がたりとメートル器の針の揺れ動くのを見る思いで、黒い輸送車の中の、丁度私の眼の高さにある青年の胸のボタンを満開の花弁のように瑞瑞しく眺めていた。 横光利一『夜の靴』より引用
  • 姉さんと母親との三人ぐらしで、友の室は二階の柿の若葉した瑞瑞みずみずしい窓際に机が据えられてあった。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 私も彼女には五年前に別れたきりで、結婚してから後の彼女に初めて会うた訳であつたが、私の眼に映じた彼女は娘時代の贅肉がよい加減にけづりとられてしたたるやうに瑞瑞しく、ちやうどよく熟れた梨瓜かなどのやうに歯ごたへのある柔かさで、ぼつとりと好もしく見えたのである。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • ことに町家の屋根の上から覗いている木のゆれるのが、実に爽やかで瑞瑞しく美しい緑をたたえて、私の心の奥までしみ亘った。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • いつも頬がぼっと赭く、円顔で、吉祥天のような胸のふくらみ、瑞瑞しい新鮮な足首だ。 横光利一『夜の靴』より引用
  • で、その晩の食卓には早速私の願ひがかなつて清水焼の染付の平皿に瑞瑞しい胡瓜が二本、ぼとりと赤黒く田舎びたもろみを添へて出されてあつた。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • とく子に対して、青春時代のような瑞瑞しい愛情が湧く。 外村繁『澪標』より引用
  • 却って瑞瑞しい羞恥が湧く。 外村繁『澪標』より引用