猶も

全て 副詞
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  • 彼女かのぢよなほもそのよろこびと安心あんしんあらたにしようとするやうにふたゝ手紙てがみをとりあげる。 水野仙子『悔』より引用
  • 梅子は少し激したと見えて猶も云ひ募らうとしたのを、代助が遮つた。 夏目漱石『それから』より引用
  • そして私が眞顏に辭退するのをからかひ顏に、猶もこんな事を云つてゐた。 久米正雄『受験生の手記』より引用
  • 今度の小説ではプラネタリウムの購入で一円の余猶もないよ。 牧野信一『村のストア派』より引用
  • 梅子は少し激したと見えて猶も云い募ろうとしたのを、代助がさえぎった。 夏目漱石『それから』より引用
  • 男は猶もガラスの管を眼よりも高く差し上げて、うっとりと見惚れて居る。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 房子は意外な感銘に打たれながら、猶も二人のマダム達に気を惹かれてゐた。 原民喜『五月』より引用
  • 六郎は曲物がたおれるだろうと思ったが、曲者は斃れないでなおも逃げ走ろうとした。 田中貢太郎『頼朝の最後』より引用
  • 誠ありと見抜く男の心を猶も確めん為め女、男に草々くさぐさの課役をかける。 夏目漱石『幻影の盾』より引用
  • しるこ屋を出ると二人は猶も巫山戯ながら、後から川田に絡みついて来た。 原民喜『舌』より引用
  • 爾思しかおもへりしのみにて直行はその他になほも思ふべき事あるを思ふを欲せざりき。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
  • 佐藤は遊び相手がないかして、猶も私を下宿へ誘はうとした。 久米正雄『受験生の手記』より引用
  • 秋に、周は毛光翔を総司令として、雲南省攻略軍を派遣し、猶も左路軍を率いる。
  • なお燈火あかり彼地此地あちこちへ向けているうちに、雪は渦巻いて降込ふりこんで来た。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • しかし猶も自由の望みを捨てない指導者達がおり、1910年代には羅福星のそれを初めとする最後の武装蜂起が行われた。
  • 角之助は、敵手に斃れんより公の手に死なんと云って猶も放さない。 菊池寛『島原の乱』より引用
  • 吉五郎は猶もそこにたたずんで、検視の来るのを待っていたが、役人は容易に来なかった。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 園村は私の冷やかし文句などは耳に這入らないが如く猶も熱心に自分独りでしゃべって行った。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 此の様に思って猶も婆の話を引き出す様に仕向けて見たが、此の婆全くの狂気ではない。 黒岩涙香『幽霊塔』より引用
  • 彼は先づかく会釈して席に着きけるに、婦人は猶もおもてを示さざらんやうにかしらを下げて礼をせり。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
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