物語る話

14 の用例 (0.00 秒)
  • しかし、これはお浜の愚かさというより、彼女の意志の強さを物語る話かも知れない。 山田風太郎『忍法破倭兵状』より引用
  • 現存の人で、彼のことをきっとなつかしく思い出し、またこれから私が物語る話を多少ともおぼえている人は大勢いるに違いない。 ビアス『ビアス怪異譚(2)』より引用
  • その打撃力を物語る話として、新人時代にこんな挿話がある。
  • 此際、神の物語る話は、日常の語とは、樣子の變つたものである。 折口信夫『国文学の発生(第一稿)』より引用
  • 彼の強欲を物語る話としていろいろ伝えられているものは、皆、ずっと後世になってからできたもので、ひとつとして確実なものはない。 海音寺潮五郎『赤穂義士』より引用
  • この話は、西郷の無比の誠実さを物語る話であるが、同時に、彼がいかに新政府のありように不満であったかを語るものである。 海音寺潮五郎『史談と史論(上)』より引用
  • しかもこの本は、月が絵かきに物語る話という形を取ってはいるものの、その特徴とくちょうとするところは絵画の素材をあたえるための、まぐるしいばかりの場面の展開にあるのではない。 アンデルセン/矢崎源九郎訳『絵のない絵本』より引用
  • だが、わたしがここに物語る話は、わたしがそうした生活を生きんがために全力をつくし、そして、わたしの精根がそれに傾けつくされたところのものなのだ。 ジッド/山内義雄訳『狭き門』より引用
  • 普通世間に伝えられている彼の愛憎のはげしさや、猜疑さいぎ心の強さや、残虐さや、刻薄さ以外に、その狂気を物語る話が数々ある。 海音寺潮五郎『史談と史論(下)』より引用
  • 彼が、当時の実情を聞き、真実の父が光源氏でなくて、密夫の柏木衛門の督であることを知るのは、何度目かに宇治を訪れた時、弁の尼が、柏木の遺書を入れた袋を持って来て細々と物語る話をきいた時からである。 円地文子『源氏物語私見』より引用
  • ある年代記では、一三〇七年の項にド・ラ・ポーア家のある人物のことに触れて「神罰をくだされたもの」といっているし、また、村の伝説で、古代の寺院と修道院の跡に建っているその館のことに触れるものは、不吉で気違いじみた恐怖を物語る話ばかりであった。 ラヴクラフト全集1『02 「壁のなかの鼠」』より引用
  • 玉錦三右エ門が大関で3場所連続優勝を達成していながら横綱へ昇進させなかったのは玉錦の品格を問題視しており、日本刀を振り回しながら追い掛けられた逸話と共に、当時の出羽海の権勢がどれほど大きかったのかを物語る話として有名である。
  • 未知なるものにたいしてあくことのない食欲を持つ少年たちと、少しばかり皮肉をまじえながら新鮮で豊富な話題を雄弁に物語る話相手を見いだすおとなたちと。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(下) 地の果ての燈台』より引用
  • すると、さうした農村の大家の、富みの標となる財貨タカラを、挿話にして、逆に、其家の富みの原因を物語る話に纏つてゐた。 折口信夫『河童の話』より引用