物憂い

全て 形容詞
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  • カウンターの隅で新聞を読んでいた青年が物憂げなしぐさで立ってくる。 開高健『珠玉』より引用
  • サイドミラーには物憂げに窓ガラスに頭を預けるおれの顔が映っている。 万城目学『鹿男あをによし』より引用
  • その顔から笑みはすでに消えていて、物憂く眠た気な表情が戻っている。 篠田節子『ハルモニア』より引用
  • 彼は何か物憂げな様子で、ウイスキーのグラスを幾杯も空けていました。 豊島与志雄『碑文』より引用
  • そしていつもとはちがう物憂いような声で、文四郎さんなのねと言った。 藤沢周平『蝉しぐれ』より引用
  • ポケットに手を突っこんだまま、駅ビルの入り口を物憂げに眺めている。 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~』より引用
  • 一瞬、勝呂医師は私の顔を眺めたが、その表情は相変らず物憂げだった。 遠藤周作『海と毒薬』より引用
  • 彼はその他の人物たちから離れて、孤独のまま椅子に物憂げに座っている。
  • いつも物憂そうな彼ではあったがこの日はけても物憂そうであった。 国枝史郎『大捕物仙人壺』より引用
  • 忘れもしないあれは四年前の、ちょうど今と同じように物憂い春のことでした。 横溝正史『蔵の中・鬼火』より引用
  • 冬が起き上ったような物憂い寒々した腰つきが、川原一杯に感じられた。 室生犀星『童話』より引用
  • 物憂ものうげに、それでいて不安そうに、何か遠くのものに思いを馳せている。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第07巻 「コーラルの嵐」』より引用
  • 戸口で最後に、彼女は物憂げに手で空中を撫でるようにしていった。 ジェイムズ・ブリッシュ『01 宇宙大作戦 No1』より引用
  • 桐乃きりのは俺の案を実行しながらも、ずっと物憂ものうげな表情で作業をしていたのだ。 伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第01巻』より引用
  • そしてそのまま物憂げに伸びをして、じつに退屈そうに大あくびをした。 桜庭一樹『GOSICKs 第2巻』より引用
  • そして心の中は、物憂さとも感激ともつかない気持ちで一杯になる。 ツルゲーネフ/米川正夫訳『片恋・ファウスト』より引用
  • 我々は物憂げに二、三言言葉を交したが、その後船の上はまた静かになった。 コンラッド/岩清水由美子訳『闇の奥』より引用
  • 彼女はただ物憂げに、尊大に、命令を下しさえすればよいわけだった。 澁澤龍彦『世界悪女物語』より引用
  • ヴィクトリカは物憂ものうげにため息をつぎ、それから面倒くさそうに言った。 桜庭一樹『GOSICKs 第1巻』より引用
  • 女は、物憂げにバッグを手にし、中の財布から千円札を二枚引き抜いた。 笹倉明『遠い国からの殺人者』より引用
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