物悲しい

全て 形容詞
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  • 床に置いた取材用のテープレコーダーから物悲しい反戦歌が流れていた。 近藤絃一『したたかな敗者たち』より引用
  • 遠くに向けられた眸からは、鋭い光が消え、むしろ物悲しくさえ見えた。 夏樹静子『風の扉』より引用
  • 街の上を遠く、かくれがを求めて鳴いて行く海烏の声が物悲しく聞えた。 池宮城積宝『奥間巡査』より引用
  • こんな物悲しい日々を送るうちに、彼女は素敵なことを思いついたのよ。 アレティーノ/結城豊太訳『ラジオナメンティ』より引用
  • そして、しまいにはずっと遠方にただ二つの物悲しげな顔だけが残った。 ラム/平井正穂訳『エリア随筆』より引用
  • 若いときは物悲しくなってくるのが一種の原動力になっていたこともあったんだ。 山口瞳『人殺し(上)』より引用
  • というその曲が、もう五十近い他吉の耳にもそこはかとなく物悲しかった。 織田作之助『わが町』より引用
  • そのことは承知しているのに、なにやら物悲しくなってくるのである。 山口瞳『人殺し(上)』より引用
  • 子供たちの唄は意味はわからなくてもどこか物悲しい節まわしがある。 遠藤周作『沈黙』より引用
  • すべての物がなんとなく懐かしいような物悲しいような色に見えた。 田中哲弥『大久保町は燃えているか』より引用
  • そんな思いが、展示会場で遼に妙な物悲しさを感じさせたのだろう。 麻生俊平『ザンヤルマの剣士 第三巻 オーキスの救世主』より引用
  • 入り口で振り返って見ると、堂のなかは物悲しいほどにガランとしていた。 和辻哲郎『古寺巡礼』より引用
  • まわりには物悲しげな荒野が、丘や谷に区切られながら広がっていた。 プーシキン/高橋包子訳『スペードの女王・大尉の娘』より引用
  • だが、眉の下に沈んだ目には、やはり生気がなく、物悲しげにさえ見えた。 夏樹静子『風の扉』より引用
  • そしてそのときの空想もやはり物悲しいものであったことを思いだす。 ドストエフスキー/小沼文彦訳『白夜』より引用
  • 彼女はちょっと無言のまま宙を見つめていたが、やがて物悲しい微笑を見せて答えた。 アンデルセン/神西清訳『即興詩人(上)』より引用
  • 野晒のざらしにされた髑髏どくろ眼窩がんかの穴を、風がき抜けるような物悲しい音だ。 喬林知『今日からマ王 第07巻 いつかマのつく夕暮れに!』より引用
  • 中将は、源氏の悲嘆が深いのをみて、とふしぎにも、物悲しくも思った。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • そして壁をへだてた看護婦室に物悲しい時計の音が一つ鳴った。 素木しづ『青白き夢』より引用
  • さうなればんなに物悲しい自分になるだらうと思ふのである。 鈴木三重吉『赤い鳥』より引用
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