物堅い

全て 形容詞
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  • 三十を半ば過ぎても女を知らぬ物堅さは、これまた有名であった。 池宮彰一郎『最後の忠臣蔵』より引用
  • けれども、物堅い地味な人だというだけは、父が三人の前で保証した。 夏目漱石『それから』より引用
  • けれども、物堅い地味な人だと云うだけは、父が三人の前で保証した。 夏目漱石『それから』より引用
  • けれども、物堅ものがたい地味なひとだと云ふ丈は、ちゝ三人さんにんの前で保証した。 夏目漱石『それから』より引用
  • 紺の背広を着て眼鏡をかけていたので、物堅い職業を想像してしまったのである。 本田靖春『誘拐』より引用
  • 物堅そうなその主人は、おおきい声では物も言わないような、温順おとなしい男であった。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • 闇太郎の貞太郎ていたろうは、それまでは極めて物堅く育てられ、世間のことはなにも知らなかった。 三上於菟吉『雪之丞変化』より引用
  • 劉表もそのつもりで物堅い諸葛玄を派遣したのである。 酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』より引用
  • それほど物堅く考えていなくても、光子を求めるのはもっと時間をかけてからだと思っていたようである。 半村良『獣人伝説』より引用
  • 同じ治療を受けに来ている患者達の間で浮いた話が始まると、すぐに席を外すくらい物堅い女であった。 夢野久作『山羊髯編輯長』より引用
  • もう前に立っているのは物堅ものがたい武家の女房ではない。 芥川竜之介『おしの』より引用
  • それで、女人たちの中には「物堅すぎてさびしいわ」などと思う者もあった。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • しかしここの家は非常に物堅いから、客と女中とのあいだにそんな間違いのあったためしは一度もないと、お文さんは保証するように言った。 岡本綺堂『探偵夜話』より引用
  • 第二に、彼は物堅くて実直な人間では絶対になかった。 ディケンズ/北川悌二訳『ピクウィック・クラブ(上)』より引用
  • 僕もいずれ結婚しなければならないのですが、その相手は物堅い中流家庭の二十一、二の処女だろうと想像していました。 平林たい子『うつむく女』より引用
  • そういう所では従来の物堅い一方で冷たい感じのロッカーを選ぶ必要など、はじめからなかったのである。 半村良『魔女伝説』より引用
  • 物堅き親戚一同へはわれら両人ふたりが身分をかえりみて無論披露は遠慮致しけり。 永井荷風『矢はずぐさ』より引用
  • それよりは何となくその人の朝夕に気を注くるに、年は廿歳のお若きには似ぬ物堅さ。 清水紫琴『葛のうら葉』より引用
  • このほうはきちんとスーツを着て、物堅い様子であった。 半村良『不可触領域』より引用
  • 片親の父に相談してみても物堅ものがたい老舖の老主人は、そんな赤の他人の白痴などにまっても仕方がないと言ってあきらめさせられるだけだった。 岡本かの子『みちのく』より引用
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