物凄まじい

全て 形容詞
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  • それはまるで直接に目の前の地面に落雷したとでもいうような、物凄まじい打撃だった。 栗本薫『グイン・サーガ外伝 001 七人の魔道師』より引用
  • 外はあられが音たてて降っており、物凄すさまじいような、荒れた空だった。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • と物凄まじい濁音で一声叫んだきり、人垣をわけて何処かへ駈け出して行つてしまつた。 小寺菊子『河原の対面』より引用
  • 物凄ものすさまじい風貌ふうぼうとは別人のような、笛の音色が狂っているような声なのである。 池波正太郎『剣客商売 06 新妻』より引用
  • 蔵太郎も同様、それでなくても物凄まじい姿が、あの世へ帰る直前の鬼気にふちどられていた。 山田風太郎『幻燈辻馬車(下)』より引用
  • むろん、すでに事切れていることは、物凄まじい形相と土色をした唇からでもわかるのである。 横溝正史『仮面劇場』より引用
  • 荒れた男の顔に浮かぶものでありながら、物凄ものすさまじく笑った表情は、間違いなく小萩のものだ。 五代ゆう『晴明鬼伝』より引用
  • 事実、その構えをとった彼の姿は、にゅーっと二倍ほどにふくれあがったような物凄ものすさまじい圧倒感あつとうかんを放射した。 山田風太郎『秘戯書争奪』より引用
  • その美貌が、醜怪といえる物凄まじいものに変っていた。 山田風太郎『忍者六道銭』より引用
  • そこに白刃をひっさげた軍服姿の若い兵士を見たのだが、その物凄まじい姿そのものより、彼らを氷結させたのは、その人間のはなつ異次元の鬼気であった。 山田風太郎『幻燈辻馬車(下)』より引用
  • すべての人間も獣も、異常な狂熱と、物凄まじい昂ぶりに巻きこまれ、目を血走らせ、ことばにもならぬ声をはりあげつづけていた。 栗本薫『グイン・サーガ 004 ラゴンの虜囚』より引用
  • あくまでも、むなしいほど明るいのに、それはなぜか、惨として物凄まじい死の風景を思わせた。 山田風太郎『忍法帖7 魔界転生 下』より引用
  • その冷たい光のなかに浮かびあがる無縁墓地は、なんと物凄まじく、あまり物に動じるということのない疾風も、見ていてさすがに気持ちのいいものではなかった。 山田正紀『闇の太守 御贄衆の巻』より引用
  • どこかを行く渓流は、とどろのこだまを呼んで物凄ものすさまじい。 吉川英治『新・水滸伝(二)』より引用
  • そういう物凄まじい舞台装置が、ふたりをいっそう凶暴にかり立て、とうとうああいう悽惨な破局にまで追いこんだのでございましょう。 横溝正史『金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家 下』より引用
  • 廊下の外はあいかわらず、物凄ものすさまじい大荒れだった。 横溝正史『金田一耕助ファイル07 夜歩く』より引用
  • あたしは物凄まじい物音に眼を覚ましました。 横溝正史『真珠郎』より引用
  • それは、おどろおぞましい色であり、もやであって、その物凄まじいおののきには、自分の心臓すらも、観客は見出せないほどであった。 小栗虫太郎『人魚謎お岩殺し』より引用
  • 見ると、頸筋から噴出ふきだした恐ろしい血潮が、お市の半身と、その辺の雪を物凄まじく染めておりますが、見渡したところ、縁の下にも、庭の中にも、お化けはおろか、人間のかけらも見えません。 野村胡堂『銭形平次捕物控 12』より引用
  • ハンドルが大きく廻転かいてんするひょうしに鉄塔の頂上へり上げられていた巨大なバケツが、物凄ものすさまじい勢いで落下してきた。 横溝正史『死仮面』より引用