物ものしい

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  • それはまたどこかの庭鳥にわとりがのんびりとときを作っているなかに、如何いかにも物ものしく聞えるのです。 芥川竜之介『女仙』より引用
  • それに、黒、緑、赤、黄と、四色の木綿片もめんぎれが、初荷の馬の飾りのように、物ものしく垂れさがっている。 林不忘『魔像』より引用
  • もう、凹地くぼちの家には水が出たらしく、あわただしく叫びかわす人声と、提灯の灯とが、物ものしく、闇黒やみに交錯していた。 林不忘『あの顔』より引用
  • この叫び声が船室の列なる廊下廊下を物ものしく走り廻る。 牧逸馬『運命のSOS』より引用
  • 庭園の四方を囲む花崗岩の塀は、監獄の塀のように高くて物ものしく、堂々たる常磐ときわや楠、多彩な色の花を咲かせる広い花壇をしのいでそびえ、誰の目にもまざまざと見えた。 クラーク・アシュトン・スミス/大瀧啓裕訳『ゾティーク幻妖怪異譚』より引用
  • 素早く眼を覚して、襷、鉢巻も物ものしく、太刀を片手に、いざ抜討ちと待ち構えていると、果して、戸の隙間からぬっと首を差し入れた。 織田作之助『猿飛佐助』より引用