物すさまじい

全て 形容詞
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  • ああ、しかしそれは何という物すさまじい光景であったことでしょうか。 海野十三『三角形の恐怖』より引用
  • あのひとが自分を見る眼には、まさしく恋する人の物すさまじい狂乱がある。 田辺聖子『新源氏物語』より引用
  • 戸外のあらしは気勢を加えて、物すさまじくふけて行く夜を荒れ狂った。 有島武郎『或る女』より引用
  • 陰惨な病室にそう赤々と灯の点っているのはかえってあたりを物すさまじくしてみせた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 陰惨な病室にそう赤々と灯のともっているのはかえってあたりを物すさまじくして見せた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 父親の、まぼろしの顔が物すさまじくるのが、まざまざと見られる。 三上於菟吉『雪之丞変化』より引用
  • 君を思い出すにつけて、私の頭にすぐ浮び出て来るのは、何と云っても淋しく物すさまじい北海道の冬の光景だ。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • 君を思い出すにつけて、私の頭にすぐ浮かび出てくるのは、なんと言っても淋しく物すさまじい北海道の冬の光景だ。 有島武郎『生まれ出づる悩み』より引用
  • 君を思い出すにつけて、私の頭にすぐ浮かび出て来るのは、なんと言ってもさびしく物すさまじい北海道の冬の光景だ。 有島武郎『生まれいずる悩み』より引用
  • それは地獄もかくやという、どんな豪胆な勇者の血をも一瞬にして凍りつかせるに足る物すさまじい光景であった。 栗本薫『グイン・サーガ 003 ノスフェラスの戦い』より引用
  • 遠ざかりながら人の声ともけものの声とも知れぬ音響がかすかに耳に残って、胸の所にさし込んで来る痛みを吐き気のように感じた次の瞬間には、葉子は昏々こんこんとして熱も光も声もない物すさまじい暗黒の中にまっさかさまに浸って行った。 有島武郎『或る女』より引用
  • これで梅雨も明けるのであろうと思ったが、今夜の弥助夫婦にとっては、雨の音、雷の音、それがなんとなく物すさまじいようにも感じられた。 岡本綺堂『岡本綺堂伝奇小説集其ノ三 怪かしの鬼談集』より引用
  • この恐ろしいことばが、好人物の清水さんの口から出るだけに、耕助のうける物すさまじい印象はいっそう深刻だった。 横溝正史『金田一耕助ファイル03 獄門島』より引用
  • するとぼくはいたたまれず、荒涼たる冬の夜の物すさまじい景色の中をほっつき歩くのだ。 ゲーテ/高橋義孝訳『若きウェルテルの悩み』より引用
  • 遠ざかりながら人の声とも獣の声とも知れぬ音響がかすかに耳に残って、胸のところにさし込んで来る痛みを吐きけのように感じた次の瞬間には、葉子は昏々こんこんとして熱も光も声もない物すさまじい暗黒の中に真逆様まつさかさまに浸って行った。 有島武郎『或る女』より引用
  • あちらこちらの家々から、百姓たちが飛び出してきたが、彼らの物すさまじい姿にすべてを悟って火を消すのも忘れて立ちすくむ。 山田風太郎『柳生忍法帖(下)』より引用
  • これで梅雨つゆも明けるのであらうと思つたが、今夜の弥助夫婦に取つては、雨の音、雷の音、それがなんとなく物すさまじいやうにも感じられた。 岡本綺堂『影を踏まれた女』より引用
  • 名を知ることはとにかく、まだおとなわない先から、人の来ることを予期し、面を見ないうちから、その人の名を呼び、しかも、その人の名の呼びっぷりが、自分たちよりも、一層も二層も昔なじみであるらしい呼び方をするために、この小坊主が一時は、妖怪変化の身でもありはしないかとさえ、物すさまじく感じたからです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 高張たかはりがつき提灯がつき、用意の物の具が、物すさまじい音をして牢屋同心の人々の手から手に握られました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • その、海が音たてて後退してゆくような、物すさまじいありさまを、眉ひとつ動かさず、腰に手をあてたまま、グインは見守った。 栗本薫『グイン・サーガ 003 ノスフェラスの戦い』より引用
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