煮えるよう

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  • ふいに滝は全身を煮えるような激しいものに侵されていきなりつっ立った。 栗本薫『真夜中の天使4』より引用
  • ふいに良のとじた睫毛のあいだから煮えるような涙があふれてきた。 栗本薫『真夜中の天使2』より引用
  • それが可憐に思えるだけ、胸の煮えるようなものをもまた感じずにいられない滝である。 栗本薫『真夜中の天使3』より引用
  • 源氏の方では早く煮えるように、鍋を低く下げて煮たけれどもよく煮えなかった。 柳田国男『遠野物語 付・遠野物語拾遺』より引用
  • 部屋の中は煮えるようなあつさだった。 小松左京『復活の日』より引用
  • それは、胸の中が煮えるような思いでもあった。 皆川博子『水底の祭り』より引用
  • 物の煮えるような、それにしてはバラエティのある物音である。 田辺聖子『ブス愚痴録』より引用
  • 頭蓋の中は煮えるように熱いのに皮膚の表面は汗に濡れて凍えそうなほど冷たかった。 瀬名秀明『パラサイト・イヴ』より引用
  • 背中の下ではずっと、お湯がぐつぐつ煮えるような音がしていて、とても熱い。 小川洋子『薬指の標本』より引用
  • 炎天のもとに煮えるような深いどろを踏み分けては、よくこの蒲の穂を取りに行ったものである。 寺田寅彦『試験管』より引用
  • その黒い影が、ぐつぐつと煮えるような声で言った。 夢枕獏『東天の獅子 第三巻 天の巻・嘉納流柔術』より引用
  • 晴明が、そこまで言った時、闇の中から、くつくつと何かが煮えるようなわらい声が響いてきた。 夢枕獏『陰陽師龍笛(りゅうてき)ノ巻』より引用
  • 私がまだあの出来事が網の目のように、私の行く先に張られていたことを知って、不幸な、煮えるような苛苛しい気分になってゆくのであった。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 私の頭には、何とも我慢のならぬ想念が、ふつふつと煮えるように湧き起こってきた。 平林初之輔『秘密』より引用
  • 黒石油は重く、泥が煮えるように湧き立っているのである。 宮本百合子『石油の都バクーへ』より引用
  • 低い、ぐつぐつと泥が煮えるような声であった。 夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ三』より引用
  • あの冷酷非情な悪婆のことを思うと、三太ははらの底が煮えるような怒りと屈辱をおぼえるのだ。 横溝正史『金田一耕助ファイル15 悪魔の寵児』より引用
  • と言ううちにも、その眼からはほろほろと煮えるような涙が流れて、まだうら若いなめらかなほおを伝った。 有島武郎『或る女』より引用
  • といううちにも、その目からはほろほろと煮えるような涙が流れて、まだうら若いなめらかなほおを伝った。 有島武郎『或る女』より引用
  • 犯人が捕まったところで、幼女の母親はもどって来ないが、犯人がどこかで笑っているとおもうと、他人事ひとごとながらはらわたがえるようである。 森村誠一『異型の街角』より引用
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