煩いつい

全て 動詞
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  • ところが、或年の冬、中務大輔はにわかに煩いついて亡き人の数に入った。 堀辰雄『曠野』より引用
  • しかも論より証拠、その婆さんに出逢ってわずらいついた者が幾人もあるんだから仕方がありません。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 恭順は久しいことそれをしまい込んで置いて、どうしても見当たらなかったが、最近に本箱の抽斗ひきだしの中から出て来たと半蔵に語り、あの香蔵が老師鉄胤のあとを追って上京したのは明治二年の五月であったが、惜しいことに東京の客舎でわずらいついたと語った末に言った。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • また煩いついたのよ、困るわねえ。 泉鏡花『吉原新話』より引用
  • その第一はおふくろが病気になったことで、おふくろはまだ三十八、ふだんから至極丈夫な質だったのですが、安政二年、おつねが十七、久松が十四という年の春から不図煩いついて、三月頃にはもう枕もあがらないような大病人になってしまいました。 岡本綺堂『三浦老人昔話』より引用