然して

全て 副詞
58 の用例 (0.01 秒)
  • 昨日きのふ興奮こうふんためにか、かれつかれて脱然ぐつたりして、不好不好いやいやながらつてゐる。 チェーホフ・アントン『六号室』より引用
  • 昨日きのう興奮こうふんためにか、かれつかれて脱然ぐったりして、いやいやながらっている。 チェーホフ・アントン『六号室』より引用
  • 然してその理由は、僕が嘗て蒲原氏の詩を悪罵したといふのださうです。 萩原朔太郎『蒲原有明に帰れ』より引用
  • 然して、その目的とするところは、そんな外界の事件ではなかつた。 岩野泡鳴『神秘的半獣主義』より引用
  • 他に何も言う必要を然していないのだった。 佐藤大輔『皇国の守護者1 反逆の戦場』より引用
  • 然して此心は大抵な人が皆同じであつたらうと思つて居る。 塚原蓼洲『兵馬倥偬の人』より引用
  • 絹見は然して、もう現世にはいない弟が口を開くのを待った。 福井晴敏『終戦のローレライ(上)』より引用
  • 君がいてくれれば僕には好いんだが、あの時は喪然がっかりして了ったよ。 近松秋江『別れたる妻に送る手紙』より引用
  • 人の親を敬愛せぬことは無いが、吾が親を敬愛して然して後に人の親を敬愛し得ると爲してゐる。 幸田露伴『墨子』より引用
  • 十五年前に母親が会ったのとして変わらないような年格好で、おれの因縁いんねんの名付親が、すぐ目の前で笑っている。 喬林知『今日からマ王 第01巻 今日からマのつく自由業!』より引用
  • 然して、特に、去る者の姿を見ると逃したことを悔ゆる心が騒ぎだす。 坂口安吾『黒田如水』より引用
  • しかしてのちひだりあらひたまふ。 田中啓文『私立伝奇学園高等学校民俗学研究会その1 蓬來洞の研究』より引用
  • その目は私にすがりつき然して藻掻いてゐるやうな、おどおどした臆病な色をあらはしてゐた。 室生犀星『蒼白き巣窟』より引用
  • 僕が稚拙な饒舌を弄して多少とも話を日本人にふれさせたのは、文学に於ては欧洲的な方法がもはや一つの行詰りを示してゐて、我々が新らたに出発するためには全然別の発足が必要であり、然して我々が日本人であることがそのことの大きな強味になりはしないかと思はれたからです。 坂口安吾『日本人に就て』より引用
  • 第一回目の金策は当然この人物へ行くべきもので他の何人へ廻ることも不可解であり、然して見給へ、第二回目と出向く必要はないところの、地上に一人のかけがえのない人物ではないか! 坂口安吾『金談にからまる詩的要素の神秘性に就て』より引用
  • 然して後に六合くにのうちを兼ねて以て都を開き、八紘あめのしたおほひていへむこと、亦からずや。 菊池寛『二千六百年史抄』より引用
  • 家庭の対立、個人の対立、これを忘れて人間の幸福を論ずるなどとは馬鹿げきった話であり、然して、政治というものは、元来こういうものなのである。 坂口安吾『続堕落論』より引用
  • しかして後に、すなは菩提ぼだいだうじやうずることを得たまへり。 ハーン/平井呈一訳『東の国から』より引用
  • 問題は如何に生くべきか、であり、然して如何に真実に生きてゐるか、文章に隠すべからざる距離によつて作家は秘密の真相を常に暴露してゐるのである。 坂口安吾『デカダン文学論』より引用
  • 然してその兄高田あげだを作らば、汝が命は下田くぼだつくりたまへ。 稗田阿礼『古事記』より引用
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