焦臭い

全て 形容詞
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  • おれは語りながら何度も鼻の奥が焦臭こげくさくなり、声が湿ってくるので弱った。 井上ひさし『手鎖心中』より引用
  • その間に、弟は何回、焦臭い匂いを嗅がなくてはならないのだろうか。 井上ひさし『四十一番の少年』より引用
  • 蹴躓けつまずいては体が宙に投げ出され、乾いた喉の奥で焦臭きなくさい息が奇妙な音をたてた。 上西晴治『十勝平野(上)』より引用
  • その大きな汚点からは、あの焦臭い匂いが立ちのぼっているように思われた。 井上ひさし『四十一番の少年』より引用
  • すでにベッド自体が炎を吹きあげ、床のカーペットも不快な焦臭を発している。 樋口有介『魔女』より引用
  • 平和な時代に比べれば焦臭きなくさくはなったが、むしろ物資の取扱量は増えたのである。 森岡浩之『星界シリーズ 星界の戦旗 04 軋む時空』より引用
  • 悲しみの熱いかたまりが喉元のどもとまで突き上げ、鼻の奥に焦臭きなくさい痛みが走った。 安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(上)』より引用
  • 石清水いわしみず八幡宮の森を南に見ながらしばらく進んだ時、小豆坊が急に焦臭きなくさい顔をした。 安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(上)』より引用
  • 火災からは数日が過ぎて、さすがにもう、火災現場特有の焦臭は感じられなかった。 日明恩『埋み火』より引用
  • ガイノイドの抱いた生首は焦臭い煙を上げていた。 虚淵玄『鬼哭街』より引用
  • 弟からの葉書の気になる汚点、そして、また痛い目に逢わなくてはならないという、考えるだけでも鼻の奥が焦臭きなくさくなるような恐しさ。 井上ひさし『四十一番の少年』より引用
  • 焦臭い刺激臭がおれの閉塞感を愛撫し、背中にじんわりと安らぎを拡げてくる。 樋口有介『ろくでなし』より引用
  • だがそれは、火災の焦臭に塗り替えられただけだ。 日明恩『埋み火』より引用
  • 火事の焦臭こげくささに繭を煮るようなにおいがまじっていた。 川端康成『雪国』より引用
  • 静寂の中、焦臭い匂いが鼻をつく。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』より引用
  • 焦臭きなくさいものがつうんと鼻を衝いた。 井上ひさし『四十一番の少年』より引用
  • 試運転時のエピソードとして、下今市 - 板荷間の連続25パーミル下り勾配での走行中に主抵抗器の塗料が焼け、焦臭と白煙が発生したため、車両火災を疑ったことと、一部の東武の関係者は車内の蛍光灯の明るさに目が慣れてしまい、浅草到着時にはホームの薄暗さに足元が不安で歩けなくなったという。
  • 焦臭い臭いが充満していた。 内田魯庵『灰燼十万巻』より引用
  • 夕方、村に、焦臭きなくさい靄が低くこめる。 宮本百合子『伸子』より引用