無味乾燥なもの

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  • それが無味乾燥なものであれ、やはり私たち日本人、皆で選んでしまった道なのである。 坂東眞砂子『身辺怪記』より引用
  • と言っても、狭い廊下に個室がぎっしり並んでいるような無味乾燥なものではない。 茅田砂胡『スカーレット・ウィザード 第01巻』より引用
  • 三国志から詩を除いてしまったら、世界的といわれる大構想の価値もよほど無味乾燥なものになろう。 吉川英治『三国志』より引用
  • たいていの統計表は、読んできわめて無味乾燥なものであるが、この場合はそうではない。 メルヴィル/高村勝治訳『白鯨(下)』より引用
  • 内装ないそうには目立った装飾そうしょくもなかったが、小屋はけっして無味乾燥むみかんそうなものではなかった。 秋田禎信『エンジェル・ハウリング 第03巻』より引用
  • 彼女の人生は、読書以外はこれまで無味乾燥なものだった。 フレドリック・ブラウン『73光年の妖怪』より引用
  • その限りなく豊かな言葉の土壌の上に言語学をやるから面白いんで、それがないと骸骨がいこつに皮がひっついているような無味乾燥なものになってしまう。 米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』より引用
  • 普通、空港というのはどの国でも無味乾燥なものだ。 谷川一巳『世界の「空港」物語』より引用
  • どうにかそれだけ言ったが、京子の答えは無味乾燥なものだった。 九里史生『SAO Web 外伝04 絶剣』より引用
  • 桜井は電話器の方に歩きながら、本当にそうなら、刑事という仕事は何だか無味乾燥かんそうなものに思えてきた。 泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒 (亜愛一郎シリーズ2)』より引用
  • 寄贈を受けた本への礼状などは、とかく型にはまった無味乾燥なものになり勝ちだが、それは自分を語らないからなのだ。 池田弥三郎『手紙のたのしみ』より引用
  • 学生には気の毒であったけれど、おそらく私の講義は、砂を噛むように無味乾燥なものだったにちがいない。 横溝正史『真珠郎』より引用
  • 毎日、日が暮れると夜になる、これまでの彼の生涯の夜々は、昨夜をのぞいて、なんと意味のない無味乾燥なものであったろう。 パール・バック/大久保康雄訳『大地(2部)』より引用
  • そして、このしげが主になって作る料理は、病院のまかないのそれにも似て実質的ながら無味乾燥なもので、お世辞にも美味とは言えなかったのである。 北杜夫『楡家の人びと (下)』より引用
  • あらたな資料は、数字を並べた無味乾燥なものか、史伝というより客観性を欠いた信仰書のようなものが多かった。 田中芳樹『銀河英雄伝説外伝 04』より引用
  • 書名目録といえば、蔵書の整理など特殊な目的に使われるだけの無味乾燥なものであるのに、なぜ危険を冒して読みまわすほどの魅力があったのか。 吉田満『戦中派の死生観』より引用
  • 独りであることは、こんなに無味乾燥なものなのか。 高野悦子『二十歳の原点』より引用
  • 例えば明治維新の歴史は、普通の人間なら涙なくして読む事は決して出来ないていのものだ、これを無味乾燥なものと教えて来たからには、そこによっぽど余計な工夫が凝らされて来たと見る可きではないか。 小林秀雄『考えるヒント 3』より引用
  • 今日では無味乾燥なものとなっている社会のあらゆる「形式」が、当時はまったく新鮮であり、新奇な味わいがあったのである。 スタンダール/白井浩司訳『恋愛論』より引用
  • そして、そういう戦いの辛辣しんらつな味を味わった人々にとっては、アングロ・サクソン人のあれほどほこりとしてる無感情的な信仰の自由も、男らしからぬ無味乾燥なものだと思われるのだった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
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