無二無三

全て 名詞
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  • お銀様は無二無三にその霧の中へと没入して行くので、お雪ちゃんも同様の行跡を猶予することを許されません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 後方の男が一人無二無三におえんに飛びかかってきた。 南原幹雄『付き馬屋おえん暗闇始末』より引用
  • なにがなんであろうと、無二無三むにむざんに、はやく討ってしまうのが、肝要なのである。 柴田錬三郎『江戸八百八町物語』より引用
  • まだ揶揄するようにそんなことをいいかける相手へ、引きずってきた椅子を無二無三に打ちおろす。 中井英夫『とらんぷ譚』より引用
  • こちらを引き出して、無二無三に決戦をいどみかけるつもりにちがいなかった。 海音寺潮五郎『天と地と(四)』より引用
  • 蜂は必死にはねを鳴らしながら、無二無三に敵をそうとした。 芥川竜之介『女』より引用
  • 一時間前までは危なげもなく守られていた妻と情婦とが、無二無三に彼の手中からすべりでて行こうとしている。 フィッツジェラルド/野崎孝訳『グレート・ギャツビー』より引用
  • 気づいても、無二無三に攻め立てたものとわしは見る。 滝口康彦『猿ヶ辻風聞』より引用
  • 精悍せいかんな装いをした阿波の原士はらしの十数人、一人の武士の両腕をねじとって、無二無三に引きずり上げてきた。 吉川英治『鳴門秘帖』より引用
  • あくまで無二無三でなければならない。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • この憤激がお銀様を、無二無三に易伝の中へ突入させましたけれども、いよいよ進んで、いよいよ相手にされない。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 手に手に棒などげたのが無二無三に宗茂に襲い懸った。 五味康祐『刺客(せっかく)』より引用
  • お浜は片手には泣き叫ぶ郁太郎をかかえて、片手を伸べて無二無三むにむさんに竜之助を突き起します。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 水田にはさまれて屈曲しながらつづいている道を、弥二郎やじろう無二無三むにむさん疾駆しつくした。 海音寺潮五郎『天と地と(一)』より引用
  • 長太はその棍棒を振りかざして、無二無三にムク犬に打ってかかる。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • いや、それは身をかわしたところが、無二無三むにむさんに斬りたてられるうちには、どんな怪我けがもしかねなかったのです。 芥川龍之介『藪の中・将軍』より引用
  • 敢行せねばならぬことだから、敢行する、というだけのことであったのか、無二無三に突進すれば勝機を掴むことができると考えていたのか。 五味川純平『ノモンハン(上)』より引用
  • 人の身のたけよりも高い高粱は、無二無三むにむさんに駈けてゆく馬に踏みしだかれて、波のように起伏する。 芥川竜之介『首が落ちた話』より引用
  • 小次郎を楔子くさび尖端せんたんとして、無二無三に為憲の陣に斬って入った。 海音寺潮五郎『平将門 下巻』より引用
  • 同時に左右の伏兵もおこり立ち、これまた無二無三に旗本へ斬りこむ。 海音寺潮五郎『史談と史論(下)』より引用
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