烏滸がましい

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  • 自分から言うのは烏滸おこがましいが、現在自分の身柄がすでに貴族でないと誰が言う。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • あまつさえあるじに対して説法するなど烏滸おこがましいにも程がある! 虚淵玄『Fate/Zero Vol.3 「散りゆく者たち」』より引用
  • その人々の云うところは、もとのプロレタリア文学運動などは親がかりの若僧が観念的に大衆化を叫んでいたのであって、考えて見ればそれらの人間が大衆を云々するなどとは烏滸おこがましい、という風な論である。 宮本百合子『文学の大衆化論について』より引用
  • わたしはこの船長の人物描写をしてみたいと思うが、わたし自身の心のうちの観念がせいぜいよく考えて見ても、すでに曖昧糢糊あいまいもこたるものであるから、そんなことを書こうなどというのは烏滸おこがましきわざだと思う。 ドイル・アーサー・コナン『世界怪談名作集』より引用
  • 探偵小説作家なぞと呼ばれて返事を差出すのは、如何にも烏滸おこがましい気がして赤面します。 夢野久作『涙香・ポー・それから』より引用
  • 烏滸おこがましいが、剣の心をもって、政道はならぬものか、剣の悟りを以て、安民の策は立たぬものか。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 世界は、しかし烏滸おこがましいが、私はヘーゲルにおいても、絶対否定的自覚の立場に到らなかったとも思うのである。 西田幾多郎『デカルト哲学について』より引用
  • かういふ問題を解決する為めに、僕が「ゼンマイの戯れ」を書いたとすれば、誠に烏滸がましい話であるが、実はそんな大それた野心はなかつたのである。 岸田国士『「ゼンマイの戯れ」に就て』より引用
  • 甚だ烏滸がましいやうであるが、自分でも、さういふ方向に今後努力を向けたい希望が生じつつあるので、出来不出来は兎も角、今度、初めて、「現在の俳優」に当てはめた脚本を書いてみた。 岸田国士『劇壇暗黒の弁』より引用
  • 今更、心構へなどと、いつて立つのも烏滸がましい。 吉川英治『折々の記』より引用
  • 同じ土俵で語ること自体が烏滸おこがましい。 西尾維新『花物語』より引用
  • 道修町どしようまちの製薬会社に勤めて、家族といったって三人、妻の栄子と小学六年の息子一人というありきたりの市民、べつに素封家でも権門の家でもないのだから、家風ヽヽというのも烏滸おこがましい。 田辺聖子『ブス愚痴録』より引用
  • そこでこの頃会津八一の書を最も好んでいると公言するわけだが、ただし会津八一の書が傑出していることは既に世評があって、今さら私などが驥尾に附して偉そうなことを言うのは烏滸がましい。 福永武彦『第三随筆集 枕頭の書』より引用
  • 然し東京附近で冬を云々するのは烏滸おこがましい。 徳冨蘆花『みみずのたはこと』より引用
  • 烏滸おこがましうござりますが、従つて手前どもも、太夫様の福分ふくぶん徳分とくぶん未曾有みぞう御人気ごにんきの、はや幾分かおこぼれを頂戴ちょうだいいたしたも同じ儀で、やうな心嬉しい事はござりませぬ。 泉鏡花『伯爵の釵』より引用
  • いや、推理というのは烏滸おこがましい。 都筑道夫『猫の舌に釘をうて』より引用
  • 烏滸おこがましゅうござりますが、従って手前どもも、太夫様の福分、徳分、未曾有みぞうの御人気の、はや幾分かおこぼれを頂戴いたしたも同じ儀で、かような心嬉しい事はござりませぬ。 泉鏡花『伯爵の釵』より引用
  • 問わず語りで烏滸おこがましいが。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • 烏滸をこがましき似非経文えせきやうもんよな。 木下杢太郎『南蛮寺門前』より引用