濃い

全て 形容詞
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  • あるいは油っ濃いものと水気の多いものとの組み合わせも考えられます。 平野雅章『熱いが御馳走 食物ことわざ事典II』より引用
  • 黒と言っていいほどに濃い色をした、魅力のない砂の、狭い海岸だった。 片岡義男『夏と少年の短篇』より引用
  • 大阪ではますます煙が濃くなって日中でもお日様が見えなくなったのは。 賀川豊彦『空中征服』より引用
  • 濃い緑の森を背景にしているので、白い肉体がいっそう際立って見えた。 佐野良二『五味氏の宝物』より引用
  • 濃い夜陰やいんの色の中にたった一つかけ離れて星のように光っているのです。 夏目漱石『行人』より引用
  • 滝の附近の岩は勿論もちろん、島全体が濃い霧のためにあおぐろく濡れているのである。 太宰治『猿ヶ島』より引用
  • 下を見ると、幾十丈だか知れない深い谷底に、濃い霧が立ちこめている。 大杉栄『自叙伝』より引用
  • 海は日増に紫の色が濃くなつて、鴎の翼が水の上にはつきりと白かつた。 牧野信一『まぼろし』より引用
  • 寺院の内部は闇で、その闇は戸の外にあふれ出るかと思うほど濃かった。 有島武郎『生まれ出づる悩み』より引用
  • ふと見ると、畳の上の血のしみがまたはっきりと濃くなったようだった。 宮部みゆき『天狗風 霊験お初捕物控〈二〉』より引用
  • この色をもう少し詳しく言ふと、藤紫を非常に濃くしたやうな色である。 佐野昌一『南太平洋科学風土記』より引用
  • 彼女は二十五、六の、濃化粧をした美人で、どう見ても女中とはみえぬ。 横溝正史『芙蓉屋敷の秘密』より引用
  • そうした追憶の一番濃いのは住吉神社の夏祭りの夜の神楽かぐらの折のことだ。 倉田百三『光り合ういのち』より引用
  • まわりに黄葉と松の緑があるだけに、その濃い赤が一層きわ立っている。 渡辺淳一『メトレス 愛人』より引用
  • 客と同じ濃さの酒を、一緒に飲んでいたのではホステスの体がもたない。 楡周平『フェイク』より引用
  • 僕の疑問は、その署名がタイプ打ちされていることでいよいよ濃くなる。 ドイル・アーサー・コナン『同一事件』より引用
  • 突ッつくたびに、火になり切れない濃い煙がうずを巻いて棒の先に起った。 夏目漱石『明暗』より引用
  • ロシアの春の夜の濃い闇の中で、信吉は幾晩も長いこと寝がえりうった。 宮本百合子『ズラかった信吉』より引用
  • 雨は濃く、激しく降り、葉の落ちた木のやぶのあいだで音を立てていた。 ディケンズ/北川悌二訳『オリヴァ・トゥイスト(上)』より引用
  • 併し色の濃い青色の鼻目金を懸けてゐるので、目の表情が見えなかつた。 森林太郎『笑』より引用
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