澄渡

全て 動詞
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  • それが澄渡った秋深き空のようで、文字はひとつずつもみじであった。 ...
  • 赤蜻蛉は数知れず透明な其翼をきらきらさせながら青々と澄渡った空にも高く飛んでいる。 ...
  • あまがわ澄渡すみわたった空にしげった木立をそびやかしている今戸八幡いまどはちまんの前まで来ると、蘿月はもなく並んだ軒燈の間に常磐津文字豊ときわずもじとよ勘亭流かんていりゅうで書いた妹の家のを認めた。 ...
  • どんより曇つた日には緑の色は却て鮮かに澄渡つて、沈思につかれた人の神経には、軟い木の葉の緑の色からは一種云ひがたい優しい音響が発するやうな心持をさせる事さへあつた。 ...
  • しずかなほど、組々の、人一人の声も澄渡って手に取るようだし、広い職員室のこの時計のカチカチなどは、居ながら小使部屋でもよく聞えるのが例の処、トみつめても針はソッとも響かぬ。 ...
  • 夫人ふじん少年せうねんとを其船室そのキヤビンおくつて、明朝めうてうちぎつて自分じぶん船室へやかへつたとき八點鐘はつてんしよう號鐘がうしようはいと澄渡すみわたつて甲板かんぱんきこえた。
  • ぼっとなって、辻に立って、前夜の雨をうらめしく、空をあおぐ、と皎々こうこうとして澄渡すみわたって、銀河一帯、近い山のからたまの橋を町家まちやの屋根へ投げ懸ける。 ...
  • これから、名を由之助よしのすけという小山判事は、ほこりも立たない秋の空は水のように澄渡って、あちらこちら蕎麦の茎の西日の色、真赤まっか蕃椒とうがらしが一団々々ある中へ、口にしたその葉巻の紫の煙を軽く吹き乱しながら、田圃道たんぼみちを楽しそう。 ...
  • ぼっと成って、辻に立って、前夜の雨を怨めしく、空を仰ぐ、と皎々こうこうとして澄渡って、銀河一帯、近い山のから玉の橋を町家まちやの屋根へ投げ懸ける。 ...