漸次
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副詞
名詞
911 の例文
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大砲、機関銃、小部隊の機動、兵士個人の訓練や射撃術のどれをとっても海兵隊が優位に立っている以上、太刀打ちできるドミニカ軍など存在しなかったのであった。アメリカ海軍は漸次的な侵攻でドミニカ政府と軍と警察を全て支配した。最初の上陸は1916年5月5日、海兵隊の2個中隊がプレーリーからサント・ドミンゴに上陸したときだった。
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しかもテーマを作画方法に加へずに絵をまとめあげようとするときには必然的にその方法だけが、作者の考へ方の大部分を占める。柱をもつて人物を切るといつた絵画上の苦心の傾向に漸次移動していつた。何を描かう、どういふものを描かうといふ組み立てなしでも、形態上の美は組み立てられる。
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雪は空の高い処で出来てそれが漸次成長しながら地上に降りて来るものである。この時上空高く存在している水が凍るのであるが、この空中の水というのは水蒸気のことである。
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しかし、間もなく、それはなんの意味も示さぬただ沈黙そのものにすぎないことを知り始めると、再び群衆は騒ぎ立った。その騒ぎの中から揺れて来る言葉の波は漸次に会議の流会を報らせて来た。それなら、これで支那商人団の希望は達したわけだと参木は思った。
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然し式場に列席するためにはフロツクコートの必要が生じた。といふのは大森君は漸次俸給を増して資格に相違を生じたからである。大森君は案外正直な人だ。
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活動写真に説明や台詞をつけるなども、此の部類に属するものと云へます。これから漸次、物語の内容に比例して言葉の複雑な表現が要求される。そこで戯曲即ち脚本が、此の種の演劇に必要欠くべからざるものとなり、文字としての「戯曲の言葉」が、そのまゝ声又は動作としての「演劇の言葉」となり、演劇の本質を勢ひ戯曲の中に求めるといふ段取りになる。
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これは竹橋の方から這入って来ると御城内代官町の通は歩くものにはそれほどに気がつかないが車を曳くものには限りも知れぬ長い坂になっていて、丁度この辺がその中途に当っているからである。東京の地勢はかくの如く漸次に麹町四谷の方へと高くなっているのである。夏の炎天には私も学校の帰途井戸の水で車力や馬方と共に手拭を絞って汗を拭き、土手の上に登って大榎の木蔭に休んだ。
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これがまことに偶然の事であるとしても、我々はこれを機会として、ますますこの方面の資料の蒐集に努力し、各方面からこれが研究を進めてみたい。かくの如くにして、わが東北文化の一面は漸次明らかにせらるべきである。オシラ神のことについては、これまでにもすでに柳田、佐々木の両君をはじめとして、少からずその説が学界に紹介せられている。
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大規模な移動が起こっていないように偽装するため、家、庭木、庭石などはそのまま、畳の持ち出しは3枚までに制限されていた。終戦後は漸次9月9日までに自宅に戻り、修理されていた家もあった。
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この段階において手工藝はその絶頂に達した。だが近代においてこの注文生産は漸次に廃れ、商品時代へと転じた。人口の激増と交通の発達とは工藝の地方的性質を破った。
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漸次に人勢が殖えて大きな輪の内側に更に小な輪が描かれた。
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私達がもし安くものを作り得る事情に自分を入れるなら、それはやがて心を安らかにし、器を美しくさせるでしょう。歴史を省ると時代の下降と共に漸次すべての分野において、美が沈んできます。複雑さが増し、技巧に陥り、繊弱に流れてきます。
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此れらの生命はSとQとの混種となつて汎濫した。従つて彼らS城を守る系統は漸次独特の体系をとつて若々しく発達し始めた。それと同時に、S城の市民はS川の復活を願ひ出した。
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渡るとすぐ一〇メートルほど、急な藪があってスキーをぬいだが、その上は平らであった。右に谷を見下しながら登って行くうち漸次急な斜面になった。この辺は樅の繁った林だったが、帰りにはすばらしい滑降のできるところだと思った。
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しかし最近になって、彼は自分を一般の人に比べはじめて、傲慢の念がきざしかかっていた。おそらくついには、漸次と人を憎む心に戻ってしまうかもわからなかったのである。しかるに修道院はその坂の上に彼を引き止めた。
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これが農人の労働を愉快なものにしようとする企てであったことは明らかで、田を植えつつ歌う農人の歌も、恐らくこの田楽の音頭に従ったものであろう。この種の文字通りな民衆芸術は、漸次その勢力をひろめないではいなかった。
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一般民家もまたこれに應じて一代主義から漸次に永代主義に進んだ。しかしその材料構造は依然として舊來のまゝで、耐震的工風を加ふるが如き事實はなかつたので、たゞ漸次に工作の技術が精巧に進んだまでである。
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