漸次

全て 副詞 名詞
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  • 十六、十七の両日の間に、すべての状態は漸次ぜんじ死に近づいて来たらしい。 宮本百合子『一つの芽生』より引用
  • 雪は空の高い処で出来てそれが漸次成長しながら地上に降りて来るものである。 中谷宇吉郎『雪』より引用
  • その騒ぎの中から揺れて来る言葉の波は漸次に会議の流会を報らせて来た。 横光利一『上海』より引用
  • かくの如くにして、わが東北文化の一面は漸次明らかにせらるべきである。 喜田貞吉『オシラ神に関する二三の臆説』より引用
  • 柱をもつて人物を切るといつた絵画上の苦心の傾向に漸次移動していつた。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • といふのは大森君は漸次俸給を増して資格に相違を生じたからである。 長塚節『教師』より引用
  • これから漸次、物語の内容に比例して言葉の複雑な表現が要求される。 岸田国士『演劇一般講話』より引用
  • 東京の地勢はかくの如く漸次ぜんじに麹町四谷よつやの方へと高くなっているのである。 永井荷風『日和下駄』より引用
  • これらを漸次ぜんじたいらげると、佐藤はまだあるよと云って、次の皿を取り寄せた。 夏目漱石『満韓ところどころ』より引用
  • メッケルの厳しい指導の下で陸軍大学校の改革は漸次進められた。
  • 歴史を省ると時代の下降と共に漸次すべての分野において、美が沈んできます。 柳宗悦『民芸とは何か』より引用
  • 漸次ぜんじ人勢にんずえておほきな内側うちがはさらちひさゑがかれた。 長塚節『土』より引用
  • 柳屋のかどの柳が霜に痩せると共に、恋に悩める女にも漸次しだいやせが見えた。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • ほかの首脳部は漸次捕縛され、事件が終ったのは十一月九日であった。 松本清張『象徴の設計 新装版』より引用
  • こうして人類の文化は漸次「生活」から「能」へと進化高潮しつつある。 夢野久作『「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能』より引用
  • この事件を契機に国鉄の大整理も漸次進行して無事終了した。 松本清張『日本の黒い霧(上)』より引用
  • 従つて彼らS城を守る系統は漸次独特の体系をとつて若々しく発達し始めた。 横光利一『静かなる羅列』より引用
  • かくて日本には今「遊民」という不思議な階級が漸次ぜんじその数を増しつつある。 石川啄木『時代閉塞の現状』より引用
  • 官庁や大会社は既にこの五日制をとり、小さい会社なども漸次ぜんじ五日制になりつつある。 中谷宇吉郎『日本のこころ』より引用
  • 終戦後は漸次9月9日までに自宅に戻り、修理されていた家もあった。
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