漸く顔

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  • 私が漸く顔を起した時に、彼女の黒い髪は白い枕カヴァーの上に花形に乱れ散った。 福永武彦『海市』より引用
  • 彼は漸く顔を上げた。 ロレンス/吉田健一訳『息子と恋人 中巻』より引用
  • 十字路へ出たところで、漸く顔を上げた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 30 鬼女の花摘み』より引用
  • 私は漸く顔をあげて、始めて平然として返事した。 牧野信一『素書』より引用
  • そして漸く顔をあげた。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 細君は良人が余り静かなので、ようやく顔を挙げた。 志賀直哉『小僧の神様・城の崎にて』より引用
  • 美津子は漸く顔を上げて言った。 佐左木俊郎『栗の花の咲くころ』より引用
  • 気の毒そうに虎松が言うと、石田は漸く顔を挙げた。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • 二人は漸く顔を見合せた。 夏目漱石『それから』より引用
  • 支倉は漸く顔を上げた。 甲賀三郎『支倉事件』より引用
  • 杉江が漸く顔を上げた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 25 宝船まつり』より引用
  • 勝平は、抑へ切れない不快な心持に、悩まされつゝ、罪のない召使を、叱り飛ばしながら、漸く顔を洗つてしまふと、苦り切つた顔をして、朝の食卓に就いた。 菊池寛『真珠夫人』より引用