漸く老い

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  • 人の漸く老いて好刺戟あれども何の反応も示さなくなつた様子を象徴するものであらう。 平野万里『晶子鑑賞』より引用
  • そうして梅幸や宗十郎などが漸く老いて、その梅幸の子の栄三郎や宗十郎の子の高助や田之助が一人前の役者になっているのを見た。 高浜虚子『丸の内』より引用
  • 松樹は或時に花を飛ばし、或時に葉を換へ、而して漸く長じ、漸く老い、漸く枯るゝのである。 幸田露伴『努力論』より引用
  • 江海の朝は朝の光景を呈し、暮は暮の光景を呈するが如く、人もまた生より死に之くまでの間に或規道を廻りて、そして漸く長じ、漸く老い、漸く衰ふるのである。 幸田露伴『努力論』より引用
  • 日あり夜ありて、覺あり睡あり、月逝き年移つて、漸く長じ漸く老い、終に死することは、男子も女子も同じリズムを辿つてゐるのである。 幸田露伴『努力論』より引用
  • 舍利が子を産むの、柘榴石が生長するの、黄玉が漸く老いて其の色を失ふのといふことは、事實が有るにしても、それは物理の然らしむるので、生理の所攝の事では無いやうである。 幸田露伴『努力論』より引用
  • 若し又其の松樹にして漸く老い、漸く衰へ、一半身は枯れ、終に全く枯るゝに至るとすれば、明日の松樹も亦今日の松樹と異なり、明年の松樹も亦今年の松樹と異なるのである。 幸田露伴『努力論』より引用