漸う

全て 副詞
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  • ハット思った心が鎮まると漸う私は彼に抓られたのだと云う事が分った。 宮本百合子『追憶』より引用
  • 年紀としかい、二十五だと聞いたが、さう、やうやう二三とよりは見えんね。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
  • 効果は漸うけど、あれと同様に球体を縦横無蹴に動かして対象物に 攻撃してやがる! 石踏一榮『ハイスクールD×D 11 進級試験とウロボロス』より引用
  • やうや起上おきあがつてみちの五六ちやうくと又同一またおなじやうに、胴中どうなかかはかしてくびえぬが、ぬたり! 泉鏡太郎『高野聖』より引用
  • 私の魂はこのかすかな生を漸う保って居る哀れな妹の上にのみ宿って供に呼吸し共に喘いで居る。 宮本百合子『悲しめる心』より引用
  • その点が今や漸う忘れられようとしているのである。 柳田国男『年中行事覚書』より引用
  • ようよう起上って道の五六町も行くと、又同一おなじように、胴中を乾かして尾も首も見えぬが、ぬたり! 泉鏡花『歌行燈・高野聖』より引用
  • お島が近所の知った家を二三軒いて歩いたり、姉の家へ行ってみたり、途中で鶴さんや大秀へ電話をかけたりしてから、ようよう帰って来たのは、もう大分夜がけてからであった。 徳田秋声『あらくれ』より引用
  • 二日も降り続いて居た雨がようよう止んで、時候の暑さが又ソロソロと這い出して来た様な日である。 宮本百合子『追憶』より引用
  • 長年の勉強と努力で、漸う出来た私の智慧の庫を、この児は、生れながらにして至極小さくはあるが持って居る。 宮本百合子『暁光』より引用
  • もう真から気味の悪い思いをして漸う廊下を抜けて、叔父の部屋の傍まで来たかと思うと、いきなり私の心を引っさらって行く様な物凄い呻めき声が起った。 宮本百合子『追憶』より引用
  • アタルまるやうやうにして、翌日よくじついつどきにアタルのみなと安着あんちやくした。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 09 20080623』より引用
  • 二三度ゆすぶられて、姉は漸う眼をこすりながら起き上った。 豊島与志雄『月明』より引用
  • 宮はやうやう顔を振挙げしも、すさまじく色を変へたる貫一のおもてに向ふべくもあらでしをしぬ。 尾崎紅葉『金色夜叉』より引用
  • 暫く沈黙が続いたのを、辰代が漸う口を開いた。 豊島与志雄『変な男』より引用
  • 肩でぶッつかるようにして横腹よこっばらたいをあてた時、ようよう前足を上げたばかり又四脚よつあしを突張り抜く。 泉鏡花『歌行燈・高野聖』より引用
  • が、そんなことをしてうやっと歩いている僕たちは、泥濘のなかをも平気で歩いてゆくその牝山羊をつれた女にもずんずん引き離されてしまった。 堀辰雄『大和路・信濃路』より引用
  • 孫の成長をたった一つの心楽しみに、日雇ひやといなどをしてようようと暮していたが、そのばあさんがやがて老耄ろうもうをして、いつでも手を打って一つ歌を歌っているのを、面白がって私たちは聴きにった。 柳田国男『木綿以前の事』より引用
  • それで漸う前日のことに気がついたのですが、さういへば、湯の浜へくる汽車の中で新聞を読んだときも、やつぱり折目の折り方を気にして、これほどではなかつたのですが、何度もやりなほしてゐたことを思ひだしたのです。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
  • 少し気味悪くなってきたので、漁夫達は力のあらん限り漕ぎまくって、漸う岸まで戻ってきて、ほっと後ろを振り返ると、今まで同じ速さでついてきていたその船が、何処へ行ったか消え失せてしまってるんです。 豊島与志雄『月明』より引用
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漸う の使われ方