漱清

全て 名詞
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  • 私の気づかぬうちに、漱清のほうへ行っていた男女のあいだに、口論が起っていた。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 彼は法水院の西に釣殿に似たささやかな漱清を張り出した。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 漱清そうせいは左方のむこうに半ば隠れていた。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 漱清はこの建築から飛びった鳥のように、今し翼をひろげて、池のおもてへ、あらゆる現世的なものへむかってのがれていた。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 金閣の精霊は半ば絶たれた橋にも似たこの漱清からはじまって、三層の楼閣を成して、又再び、この橋からのがれてゆくのである。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 私は漱清そうせいへ通ずる西のとびらをひらいた。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 漱清はこの建築において、形而上学けいじじょうがくに反抗している。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 私は漱清のほとりから、金閣の西の板戸、あけはなしたままになっている観音披かんのんびらきの戸口へ躍り込んだ。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 金閣の漱清そうせいのかたわらに、蓮沼はすぬまの水が鏡湖池にそそぐ小さな滝口があり、半円のしがらみがこの滝口を囲んでいる。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • 初層の西側には、池に張り出して、「漱清」と称する方1間、切妻造、吹き放しの小亭が付属する。
  • 周囲のさわがしさが募れば募るほど、西に漱清そうせいを控え、二層の上ににわかに細まる究竟頂をいただいた金閣、この不均整な繊細な建築は、濁水を清水しみずに変えてゆく濾過器ろかきのような作用をしていた。 三島由紀夫『金閣寺』より引用
  • それによって、心象の金閣と現実の金閣とは、絵絹を透かしてなぞってえがいた絵を、元の絵の上に重ね合せるように、徐々にその細部が重なり合い、屋根は屋根に、池に突き出た漱清そうせいは漱清に、潮音洞の勾欄こうらんは勾欄に、究竟頂の華頭窓は華頭窓に重なって来た。 三島由紀夫『金閣寺』より引用