漫然と

全て 副詞
685 の用例 (0.01 秒)
  • その日も三人は出て行ったから、親王は漫然と小屋にひとりで寝ていた。 澁澤龍彦『高丘親王航海記』より引用
  • そんな事を漫然と考えている中に、楊の意識は次第におぼろげになって来た。 芥川竜之介『女体』より引用
  • 漫然と奈良へゆくより、お通はこの柳生家の方に一つの希望をつないだ。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • わたしは、それまで漫然と読んでいた聖書を、真剣に学ぶようになった。 三浦綾子『塩狩峠 道ありき』より引用
  • 彼女はここまで、もう一度参木の顔をただ漫然と眺めに来たのである。 横光利一『上海』より引用
  • なにげなくつぶやいた棟居は、漫然と投げかけていた視線を固定させた。 森村誠一『人間の証明』より引用
  • 元来漫然と日本主義と呼ばれるものには、無数の種類が含まれている。 戸坂潤『日本イデオロギー論』より引用
  • 私はただ漫然と運命に流されるよりも、自分で運命を選択したかった。 細江ひろみ『聖剣伝説 レジェンド オブ マナ あまたの地、あまたの人』より引用
  • それも漫然とやるんじゃおもしろみがないから、ある見当をつけるんだね。 横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』より引用
  • 折から映写されている、チャチな外国の観光映画か何かを漫然と見ていた。 松本清張『事故 別冊黒い画集1』より引用
  • たまたま読む本がなくて朝比奈さんを漫然まんぜんと見ているだけのほうがありそうだ。 谷川流『涼宮ハルヒの陰謀』より引用
  • 土蔵の中で漫然と本でも読んで、あとはただ何食はぬ顔をして出てくればいい。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
  • ただ漫然と立っていたのでは、一分とたたないうちに捕まってしまう。 フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』より引用
  • 今ではこうやってその日その日を漫然と過ごしております。 スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』より引用
  • ただ、時がたてばそのうち何かいいことがあると、漫然と期待しているだけだ。 清水義範『家族の時代』より引用
  • 従来経験の対象であるという意味に於て漫然と経験的空間と呼ばれているものにそれは起源を持つ。 戸坂潤『範疇としての空間に就いて』より引用
  • 漫然まんぜんと読書する人で、知識の正確さをほこりうる人はほとんどないのだ。 ドイル/延原謙訳『緋色の研究』より引用
  • 漫然と写真に向けていた棟居の目が、はっとして構図の一隅に固定された。 森村誠一『棟居刑事の憤怒』より引用
  • そういう彼とても、ただ漫然と異宗教の蔓延まんえんを憂いているというではない。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 時間は漫然と過ぎ、結局、後半四十五分はどちらも無得点で終わった。 野沢尚『龍時(リュウジ)02―03』より引用
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