漂う

全て 動詞
3,510 の用例 (0.01 秒)
  • 神さんは多少心元ない色をふくろのような丸い目のうちに漂わせて出ていった。 夏目漱石『彼岸過迄』より引用
  • 峻厳はすぐに消えたが、かすかなこだまが眼や口のあたりに漂っている。 開高健『新しい天体』より引用
  • だが、両者の間に目に見えぬある種の緊張感が漂うようになったのは事実だ。 千葉暁『アルス・マグナ3 大いなる秘法 碧眼の女神』より引用
  • かなりの高度を漂いながら、われわれは急速なスピードで運ばれて行った。 バローズ『火星シリーズ07 火星の秘密兵器』より引用
  • 普通の仏とは違って生物の感じがあり、何か化身のような気が漂っている。 高村光太郎『回想録』より引用
  • 既に普通の日本人が住んでいる区域とはまるで違う異臭が漂っている。 胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇5 涙のポンポコリン』より引用
  • そのころには西の空にくれないの太陽が落ちて、辺りに薄闇うすやみが漂い出していた。 有沢まみず『いぬかみっ!02』より引用
  • なぜかみょうな自信をただよわせて、宗介の瞳がきらりとなぞめいた光を放った。 賀東招二『フルメタル・パニック!短編集08 悩んでられない八方塞がり?』より引用
  • そういえば、どこからともなく、腹を十分に刺激する香りが漂ってくる。 菊地秀行『トレジャー・ハンター06 エイリアン魔界航路』より引用
  • 常にそこからは物の腐ったような臭いが漂い、ぼくは気持ち悪くなった。 乙一『ZOO』より引用
  • 今にして思えば、そうした状況ゆえの雰囲気が、街に漂っていたのである。 眉村卓『不定期エスパー7』より引用
  • だが、男の表情には病から来るとも思えない、異様な雰囲気が漂っていた。 乃南アサ『暗鬼』より引用
  • 辰子はピアノの前に立ったまま、うっとりと眼を遠いところへただよわせた。 芥川龍之介『舞踏会・蜜柑』より引用
  • 彼女は眼を伏せて、唇にはいつもの謎の微笑を漂わせて立っていた。 クリスティ/松本恵子訳『ゴルフ場殺人事件』より引用
  • 生きた者が持っていてはいけないほどの、清楚せいそな匂いを漂わせていた。 岩井志麻子『楽園(ラック・ヴィエン)』より引用
  • 艦長を前にした緊張を漂わせながらも、砲雷長は渋い顔を隠さずに言う。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 04 パラオ攻略戦』より引用
  • 瞳のない黄金の眼がスーをねめつけ、その前を一片の霧片むへんが漂ってきた。 菊地秀行『吸血鬼ハンター12d D-邪王星団4』より引用
  • 目つきの鋭い、奈美恵とはまた違った水商売の気配を漂わせる女だった。 東野圭吾『幻夜』より引用
  • だが、歩きだした男の片頬かたほおに、かすかなみがただよっていたようだった。 岡野麻里安『銀の共鳴5 雪の破魔弓』より引用
  • 付近は時代劇の撮影にもよさそうな寂とした雰囲気を漂わせている。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • 次へ »