漂う霧

14 の用例 (0.00 秒)
  • 周囲の森にただよう霧をぼんやりと見つめて、その子の具体的な顔を思い出そうとする。 秋山瑞人『ミナミノミナミノ (電撃文庫)』より引用
  • クレーターの上に漂う霧が、吐息のように動き、視界が悪くなってきたようだ。 ジェイムズ・ブリッシュ『10 最後〔オメガ〕の栄光』より引用
  • 漂う霧も、彼らのがっしりとした肩の線を覆い隠すことはできない。 宮部みゆき『ICO 霧の城』より引用
  • その凄絶せいぜつ美貌びぼう深山幽谷しんざんゆうこくただよきりの様な雰囲気に気圧けおされていた。 有沢まみず『いぬかみっ!05』より引用
  • 薄く漂う霧は、もう完全に春のものであった。 山田風太郎『叛旗兵』より引用
  • 海上を漂う霧はここからは見えず、窓から差し込む陽光が操舵長や信号員の横顔を照らしていた。 福井晴敏『終戦のローレライ(下)』より引用
  • 腐蝕林ふしょくりんステージに漂うきりと緑色の燐光りんこうを切り裂いて、ハルユキは飛ぶ。 川原礫『アクセル・ワールド 10 -Elements-』より引用
  • 朝まだきの谷に漂う霧に似た、柔い灰色のひとみだった。 イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』より引用
  • 森にただよきりのような、灰色のころもをまとった背の高い男は、エサルが王獣保護場の教導師きょうどうしであると知ると、「野生の王獣をさがすのは、おやめなさい」と言った。 上橋菜穂子『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』より引用
  • やがて稲妻がまた走り、今度はさっきよりもやや明るく、村人たちはその稲妻によって、はるかな高みの祭壇めいた石のまわりに漂う霧のようなものが照らされたように思った。 ラヴクラフト全集5『08 「ダニッチの怪」』より引用
  • 廊下の明りが遮られて、寝室は暗く沈んだが、秀子の、白いネグリジェが空中を漂う霧のようにうっすらと見えた。 赤川次郎『禁じられた過去』より引用
  • 機能的だが質素な、一目でロマヌアのそれとわかる荷馬車が、うっすらと漂う霧をかき混ぜて通りを南へ去っていく。 伊豆平成『PATRONE1 護民官ルフィ&ワイリー』より引用
  • 漂う霧の間に浮かび、また消える、ひしめく人波にまれながら、未だ夢を見ているような心地がする。 服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』より引用
  • 湿地にただよきりも見えた。 宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー 下巻』より引用