漂う船

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  • さっきから止まったままのバスが、まるで波間を漂う船のように大きく揺れて感じられた。 貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』より引用
  • 波の上を漂う船の上に立っていたのだ。 谷瑞恵『伯爵と妖精 第16巻 誓いのキスを夜明けまでに』より引用
  • 大海に漂う船の中だから、逃げだすこともどうすることもできなかったのであろう。 海野十三『幽霊船の秘密』より引用
  • 奥座敷からはすわったままで庭の松ごしに浜が見え、遠い水平線に漂う船の姿も見えた。 開高健『青い月曜日』より引用
  • いままででわかったように、いまこの嵐のまっただ中にただよう船にんでいるのは、少年たちだけである。 ヴェルヌ/波多野完治訳『十五少年漂流記』より引用
  • 二人はその不気味な船の名を見おろし、また色の変わった海中に漂う船の残がいを見つけた。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 海賊編』より引用
  • 自分の仕事がなんなのか、はっきりとわかっている者特有の確かな足取りで、彼は蒸気の生ぬるい匂いが漂う船の通路に入る。 五百香ノエル『Knight and Cherry』より引用
  • 無数にきらめく星々は、みな宇宙に漂う船が、安全に航行するために点した明りのように思えた。 高野敦志『漁火』より引用
  • たがいに顔を見あわせなくても、一夜の内に全員が体力気力のほとんどを消耗し、自分自身が救出を待つ者のように漂う船の上にただ張りついているだけなのがわかりました。 石原慎太郎『遭難者』より引用
  • まるで夜の海に漂う船に大波が打ち寄せるような大きな音を立てて、吹きすさぶ破滅が周囲に押しよせる音に耳をすませながら。 T・E・ロレンス/安引宏訳『砂漠の叛乱』より引用
  • 「思慮なき熱中は漂う船に似たり」だが、文字の線が見えないくらいに細い糸のようなので、右の眼をしっかり閉じ、左の眼でようく見てやっと頭字のくねりがすっかり見分けられるのだった。 ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』より引用
  • いまや灰色の朝となり、鉛色の北の空の下、選抜された食屍鬼の特別班が列をつくって悪臭漂う船に乗りこみ、それぞれの漕ぎ手の座についた。 ラヴクラフト全集6『09 「未知なるカダスを夢に求めて」』より引用
  • ともを波の方へ向ける事も得しないで、力なく漂う船の前まで来ると、波の山は、いきなり、獲物えものに襲いかかる猛獣のように思いきり背延びをした。 有島武郎『小さき者へ・生れ出づる悩み』より引用
  • ともを波の方へ向けることも得しないで、力なく漂う船の前まで来ると、波の山は、いきなり、獲物に襲いかかる猛獣のように思いきり背延びをした。 有島武郎『生まれ出づる悩み』より引用
  • ともを波のほうへ向ける事も得しないで、力なく漂う船の前まで来ると、波の山は、いきなり、獲物に襲いかかる猛獣のように思いきり背延びをした。 有島武郎『生まれいずる悩み』より引用