漂う匂い

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  • 漂う匂いから、俺は女の持つ強い力をも感じとっていた。 高橋龍也『痕 ―きずあと―』より引用
  • 街路をただよう匂いは、複雑にじり合って、正体のわからないものもたくさんある。 伊豆平成『PATRONE2 仮面の少女』より引用
  • 自分たちの朝食のテーブル周辺に漂う匂いは、カフェ・オレが主役だったことを、彼は思った。 片岡義男『私はいつも私 片岡義男 恋愛短篇セレクション 別れ』より引用
  • 鼻を使えと言われても、ヴィクトリカがい始めたパイプからただよにおいに邪魔じゃまされて、よくわからない。 桜庭一樹『GOSICK 第1巻』より引用
  • 獲物はフィールド上を移動しているにもかかわらずその姿が見えないので、Yボタンを使用して周囲の臭いを嗅ぎ、その漂う匂いで目算をつけ敵を探し当てる。
  • 漂うにおいが、空腹感くうふくかんを助長させていた。 高橋弥七郎『灼眼のシャナ S』より引用
  • その代わり、微かに漂う匂いを仙元の嗅覚がとらえた。 永瀬隼介『サイレント・ボーダー』より引用
  • そこで私は浴場ハンマームに出かけ、風呂から上がると、その豪奢な晴着を着ましたが、それにはすっかり香水がつけてあって、ひじょうな高い香気を放ち、私が通ると、道行く人は立ちどまって、空中に漂う匂いを吸ったほどでした。 佐藤正彰訳『千一夜物語 03』より引用
  • 空腹のせいか、店内に漂う匂いが香ばしく思える。 松岡圭祐『千里眼 ファントム・クォーター』より引用
  • 梅が香に迷うは、あにうぐいすのみかは、春の夜の闇にまぎれて漂う匂いに、ふと気づきし師匠、ここはいずくなりやと、見わたせば、同輩のかねて求めし寮の小部屋、酔覚めの水を探し、半身起してなにやら足にひんやりと肌がさわり、布団はいでたしかめればこはいかに女弟子の一人すそもあらわに寝入りてあり。 野坂昭如『四畳半色の濡衣』より引用